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県知事になるには?仕事内容や向いている人・目指せる大学について解説

2023.08.28

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県知事とは?

県行政における首長です。各地方自治体のトップにあたるのが首長で、県警なども含めた県の行政を統べる立場です。各都道府県に知事が1人で、県の場合は県知事。都であれば都知事と呼ばれます。この記事では都道府県知事を県知事と記載します。
県知事は県の選挙で選ばれる政治家です。政治家全般については、下記の記事を参考にしてください。

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県知事の仕事は予算案や条例案の策定、議会への提出、地方税や地方交付税交付金の使い道を決めるのが主な仕事です。ほかにも地域の商業・工業・農業の活性化や、雇用促進も仕事に含まれます。

県知事の仕事内容

県政の立案や運営が主な業務の一つです。県内の課題や要望を受け、具体的な施策を策定し、実施する役割を果たします。県内の行政機関や関係団体との連携や調整も重要な任務です。
県知事は県議会との関係を築き、県政の決定や予算の審議に関与する役割も担っています。議会との円滑なコミュニケーションを図りながら、地域の発展や住民の利益を考慮した政策の推進を行います。国に陳情を行う場合もあります。
さらに、県知事は地域の代表としての役割も果たすのです。地域イベントや式典への出席、地域の関係者との交流など幅広い場面での公務を担当します。例えば生産物や芸術作品などに与えられる「県知事賞」など、聞いたこともあるのではないでしょうか?
また災害や緊急事態においては、県知事は防災や危機管理の指揮を取ります。具体的には、情報の収集と発信、被災地への支援や復興策の策定など迅速かつ適切な対応が求められるのです。国や自衛隊などとの連携も重要です。

県知事と総理大臣の違い

総理大臣との違いは役職の範囲や権限にあります。具体的には県知事は地方自治体の最高責任者であり、一つの県を統治する役割を担います。一方、総理大臣は国家の最高指導者であり、国全体の運営と政策の立案を行う役割を担っているのです。
県知事は、主に県内の行政や政策を担当します。具体的には県政の立案・運営、行政機関の統括、予算の編成、地域振興や福祉施策の推進などが主な業務です。県議会との関係を重視し県民の代表としての役割も果たします。
一方総理大臣は、国全体の統治と政策の立案を担当します。具体的には内閣の指導や法律の制定、国家予算の編成、外交政策の決定さらには国家防衛や経済の統制などが主な業務です。総理大臣は内閣の長として各省庁との連携を図り、国家の運営をリードします。

県知事の仕事の流れ

式典に出席した県知事

午前中の仕事は、日程調整や会議への出席が主な業務の一つです。県庁内での業務が中心となります。
具体的には部局間の連絡会議や政策会議、調整会議などが行われます。県知事は地域の課題や政策について関係者と意見交換し、適切な方針や施策を策定する役割を果たすのです。
県外の出張や関係機関との会合も午前中に行われることがあります。具体的には、国や他の自治体との連携や協議、視察活動などが挙げられます。県知事は地域の代表として幅広い交流を行い、情報収集や地域の利益を守るために努めるのです。
午後からは、県内の施設や企業を訪れ、現地の関係者と意見交換したり、地域の現状を把握したりするために訪問するのです。これによって、地域の課題や発展のための施策を具体化することができます。
地域のイベントや式典への出席も行われます。具体的には、開校式や開催イベント、地域の行事などに参加し地域住民との交流を図ります。県知事は地域の代表として、地域の発展と住民の結束を支える役割を果たすでしょう。

県知事の年収

県知事の年収は、一般的には高い水準にあり、年収は2200万円ぐらいとされています。

県知事に必要な資質と能力

災害時に危機管理能力を発揮する県知事

知事になるためには知名度や信頼が必要ですが、知事になってからも多くの能力が必要とされます。

判断力と実行力

様々な情報や課題に対して客観的な視点で分析し、適切な判断を下すことが求められます。地域の課題に対して具体的な施策を立案し、実行に移す能力が必要です。地域の統治や政策の立案・運営をリードするため、困難な決定を下すこともあります。複雑な問題に対しても柔軟な思考でアプローチし、持続可能な解決策を見出すことが重要です。

コミュニケーション能力

地域の住民や行政機関、関係団体との円滑なコミュニケーションを図りながら情報の共有や意見交換を行うことが重要です。適切なコミュニケーションを通じて、地域の理解と協力を得ることができるでしょう。
地域の関係者や行政機関、関係団体との円滑な協力関係を築くため適切な交渉や調整が必要です。対話を通じて共通の利益を見出し、合意形成を図る能力が求められます。

危機管理能力

災害や緊急事態において、迅速かつ適切な判断と対応が求められます。危機に対して冷静に対処し、地域の安全と安心を守る能力が求められます。

地域への熱い思い

地域の発展や住民の幸福を追求する強い意志と情熱がなければ、地域のために全力を尽くすことはできません。これは知事選で再選されるかどうかについても重要な要素です。

県知事になるための方法とは?

人気のあるタレント知事

県知事になるには住民の投票を集める必要があります。都道府県知事は満30歳以上の被選挙権を持つ日本国民であれば、誰でも立候補できます。どうすれば県民に選ばれるかは誰にもわかりませんが、以下にいくつかご紹介します。

県知事は政治経験が無いよりも、ある方が選ばれやすい傾向にあります。よって、県議や市長などを経験した候補者が多いです。国会議員経験者も多くいます。
官僚を経験するのもよいでしょう。行政の仕組みや政策立案の経験を得ることができます。
また、県知事は多くの票を集める直接選挙のため、知名度が高い人が当選しやすいです。そのため作家やタレント出身の人もいます。

県知事になるための大学、学部学科

政治学科、政治行政学科、地域行政学科、地域政策学科など政治家全般において、政治学を学ぶのが王道となります。下記の記事に詳しいので、ぜひ読んでみてくださいね。
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