クリエイティブディレクターになるには?仕事内容やキャリアプラン
2023.08.30
「将来は広告業界で活躍したい!」と憧れている人も多いでしょう。そんな広告業界で働いて、仕事の経験をたくさん積んだら、責任ある立場を任されるようになることも!今回ご紹介する「クリエイティブディレクター」は、広告制作のプロジェクト全体を指揮する、総監督のような職種。いつか、世の中に大きな影響を与えるプロジェクトを手掛けてみたいなら、ぜひチェックしてみてくださいね。この記事では、クリエイティブディレクターの基礎知識や適性、おすすめの大学と学部をご紹介します!
目次
クリエイティブディレクターの仕事の内容や想定年収
ここでは、クリエイティブディレクターの仕事内容とやりがい、想定年収をご紹介します!
クリエイティブディレクターの仕事の内容
「クリエイティブディレクター」は、広告制作におけるプロジェクト管理、広告戦略などの大きな仕事を担う責任者のことです。ブランドのイメージを打ち出したり、新しいブランドを作ったりと、人々のブランドに対する印象そのものを作ることも珍しくありません。クリエイターチームのリーダーであるアートディレクターのさらに上に立ち、指示を出したり、お客様と打ち合わせをしたりする役割を担っています。全体の指揮を執る「総監督」のイメージですね!
クリエイティブディレクターの仕事内容として、プロジェクトの企画立案、予算(=プロジェクトに使うお金)の管理、プロジェクトの進行管理、お客様との打ち合わせなどが挙げられます。お客様の要望に合わせて制作物を仕上げるためにデザイン制作を熟知していることはもちろん、ビジネスに関する幅広い知識が求められる職種です。
なお、クリエイティブディレクターと似た職種に「アートディレクター」が挙げられます。クリエイティブディレクターは全体的な責任者ですが、アートディレクターは制作物のビジュアルデザインの責任者です。アートディレクターやコピーライターからクリエイティブディレクターとなることもあります。
【一般的な組織の構造】 クリエイティブディレクター(総監督) ↓ アートディレクター(監督)※ ↓ デザイナーチーム |
なお、CMの制作では上記のアートディレクターの位置にCMディレクターが入ることもあります。
クリエイティブディレクターの仕事のやりがい
クリエイティブディレクターは、皆さんの知っている大企業やブランドのイメージそのものに関わります。日本の有名な会社やブランドに対する印象を担う、非常に重要で責任の重い仕事です。
クリエイティブディレクターの責任範囲は広く、お客様のビジネスにも大きな影響を与えます。自分が責任者となった広告を通じて、お客様の売上が向上したり、ブランドの認知が広まったり、大きな目標の達成に貢献することになるでしょう。
また、大勢のクリエイティブ職が協力して作り上げた作品の総仕上げを担うことで、大きな達成感も得られます。クリエイティブディレクターは、自分自身もクリエイター出身であることが一般的。積み重ねてきた経験を活かして、自分のアイデアやセンスを存分に発揮できる職種です。
クリエイティブディレクターの想定年収
クリエイティブディレクターの想定年収は、目安として500万円前後とされています。経験年数にともない年収が高まり、40代以降では平均年収が600万円を超える傾向にあります。組織の中で全体的な責任者に該当し、一般的に年収が高い職種です。
クリエイティブディレクターに求められる特徴
クリエイティブディレクターの役割を務めるには多様なスキルが必要で、総合力が求められます!ここでは、クリエイティブディレクターに求められる特徴を解説します!
コミュニケーション能力
クリエイティブディレクターには、広告を見るすべての人をターゲットにして広く訴えかける、一般的なコミュニケーション能力とは異なる高度なスキルが求められます。広告を目にした人に大きなインパクトをもたらし、購買行動につなげたり考え方に影響を与えたりする技術が必要です。
また、クリエイターチームを率いるアートディレクターや、お客様と円滑にコミュニケーションを取れなければなりません。アートディレクターに対しては、デザインの専門知識やスキルを活かし、制作物を完成へ導くための指導とサポートを行います。お客様に対しては、要望を的確に押さえた上で提案を行います。
マネジメント能力
クリエイティブディレクターは、制作物の出来を判断する責任者であり、クリエイティブに対する全ての責任を負います。良い作品を生み出すには、マネージャーとしての高い判断力が欠かせません。また、制作物を期限までにお客様へお渡しするには、クリエイティブディレクターがプロジェクトの全体像を捉えて、遅れが出ないように指示を出す必要があります。無理のないスケジュールを組んだり、使えるお金を管理したり、起こり得るトラブルに備えたりするマネジメントによって、プロジェクトを成功へ導くことが大切です。
発想力
クリエイティブディレクターの仕事では、豊かな発想力でアイデアを生み出し、クリエイターチームとともにカタチにしていきます。新しい物を生み出すには、デザインに関する深い知識や豊富な経験はもちろん、幅広い分野のアートから受けるインスピレーションも役立つでしょう。発想力を磨くために、常に最新のトレンドをキャッチしたり、物事を多くの視点から捉えたりできる人に向いています!
マーケット分析力
クリエイティブディレクターは、広告を通じてお客様の目標を達成する責任も負っています。そのためにも、市場の動きやライバル企業の動きを分析して、「ライバルのA社よりも強いインパクトを残すために、どんな広告を作るべきか?」と戦略的に考え、効果的な施策を打ち出さなければなりません。優れたデザインの広告を作り出すだけでなく、お客様のビジネスを成功へ導くための、分析力も求められます。
クリエイティブディレクターになる方法とおすすめの学部
クリエイティブディレクターになるまでの道のりは長いもの。まずはクリエイターとして現場で経験を積み、ステップアップしていきましょう!ここでは、クリエイティブディレクターになる方法とおすすめの学部をご紹介します!
クリエイティブディレクターになる方法
クリエイティブディレクターは、プロジェクトの中でも上位の職種!そのため、まずは広告制作の現場で経験を積むことが入り口です。デザイナー・イラストレーター・コピーライター・フォトグラファーなどのクリエイティブ職として一人前になり、少しずつ大きなプロジェクトに携わっていきます。
クリエイティブディレクターになるためにおすすめの学部
クリエイティブディレクターに求められるデザインの素養は、デザイン学部、芸術学部、美術学部など美術系の学部で学べます。多様なクリエイターが集まる組織で制作物の責任者となるからこそ、美術の幅広い教養を身に付けておくと、将来の仕事で役立つでしょう。その一方で、クリエイティブディレクターの仕事には、マネジメントやマーケティングをはじめとしたビジネスの総合的な能力も必要です。デザイン系の学部が有利なのは確かですが、経済学部や経営学部などで学べる知識も活かせます。
クリエイティブディレクターが働く場所とキャリアプラン
最後に、クリエイティブディレクターが働く場所とキャリアプランをご説明します!進路を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
クリエイティブディレクターが働く場所
クリエイティブディレクターは、主に広告代理店や広告制作会社、デザイン事務所、編集プロダクション(=書籍や雑誌の編集を担う企業)、マスコミ(=マスメディアを運営する企業)など、広告制作に関する幅広い企業で活躍の場が広がっています。
クリエイティブディレクターのキャリアプラン
クリエイティブディレクターは上位の職種であるため、キャリアプランではまずはクリエイティブ職として関連企業への就職を目指しましょう。例として挙げられるのは、大学卒業後に広告代理店や広告制作会社などに就職し、経験を積んでアートディレクターとなり、クリエイティブディレクターを任される流れです。学生時代からインターンシップやアルバイトを通じて、企業や業界との接点を作ったり、経験を積んだりする人もいます。なお、クリエイティブディレクターとして活躍した後、独立して自分の会社を作る道もありますよ。
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クリエイティブディレクターは広告制作における総合力が求められる職種。未経験から目指すのは難しく、学生時代はデザインやマネジメントの基礎を学ぶのが望ましいといえます。将来の夢へ向けて進路を考え始めたら、ぜひ「JOB-BIKI」を活用してください。「JOB-BIKI」なら、著名なクリエイティブディレクターの出身校を参考にすることもできるんです!
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