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アートディレクターになるには?仕事内容や想定年収、取得しておきたい資格と就職先についても解説

2023.08.31

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「広告業界で活躍して、多くの人に影響を与えるデザインを作りたい!」と憧れている人も多いのでは?広告業界にはさまざまなクリエイターが集まり、私たちを驚かせたり、感動させたりする広告を生み出しています。そんなクリエイターを指揮する職業が「アートディレクター」です。

アートディレクターは主に、ビジュアルデザイン(=視覚的な情報を伝えるデザイン)制作を取りまとめています。クリエイターチームのリーダーとなる職種ですが、具体的に何をするのか、あまり知られていません。そこで今回は、アートディレクターの基礎知識とやりがい、進学におすすめの学部を紹介します!


アートディレクターとは?

アートディレクターとは、広告物やゲームのキャラクターなどにおけるビジュアルデザインを考える人のことです。

具体的には、法人のお客様から依頼を受けて、クリエイターチームに所属するデザイナー・イラストレーター・コピーライター・フォトグラファーなどの職種に指示を出します。

アートディレクターの仕事内容は、ビジュアルデザインの仕上げ、修正依頼、進行管理、指示出しなどのディレクション(=管理進行)業務が中心です。ビジュアルデザインのスキルやコミュニケーション能力、マネジメント能力が必要であり、クリエイターチームの監督のような役割といえますね!

アートディレクターになるには

広告に使用する写真のチェックをするアートディレクター

アートディレクターになるには、まずグラフィックデザイナーを目指すのが一般的です。デザイナーとして実務経験を経てから、アートディレクターに就くことが多いですね!

基本的なデザイン制作スキルを身に付けるのはもちろんのこと、他のクリエイティブ職の仕事についても広く理解していなければ、アートディレクターになるのは難しいでしょう。まずはクリエイターチームの一員として、一人前になることを目指しましょう。

アートディレクターになるためにおすすめの学部

将来アートディレクターを目指すなら、デザインやビジュアルアートを学べる美術系の大学に進みましょう!

クリエイティブ職の中でも上位の職種であるアートディレクターになるには、デザインの知識や技術がなくてはなりません。そこで、おすすめの学部として挙げられるのは、デザイン学部や芸術学部などです。美術系の大学で学ぶことで、クリエイティブに関する幅広い教養を身に付けながら、自分のスキルに磨きをかけることができますよ。 アートディレクターが目指せる大学を調べてみたい人は、「JOB-BIKI」の人物検索を活用してみてください。アートディレクターとして活躍している人の出身大学がわかるので、進路選びの参考になりますよ。

アートディレクターの想定年収

アートディレクターの年収は全国平均が579.8万円とのことで、クリエイティブ系の職業では、比較的高いといえますね!チームの指揮を執る立場であり、高い報酬が期待できる職種といえるでしょう。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=331

アートディレクターの仕事のやりがい

アートディレクターの仕事において大きなやりがいは、自分のチームが手掛けたクリエイティブを社会に広く発信できることです。アートディレクターには、クリエイターチームを率いてアイデアを形にする責任があります。チームを動かす以上、一筋縄ではいかないこともあるでしょう。だからこそ、制作物が完成したときの喜びはひとしおです!

また、ビジュアルデザインに関わる仕事では、多様なクリエイターとともにアイデアをカタチにする機会が豊富なので、創作活動が好きな人なら強い刺激を受けるでしょう。仕事では、基本的にお客様の要望に合わせて制作を行うことになるため、アート作品の制作とは異なります。しかし、日々の創造的な仲間たちとの触れ合いが、やりがいにもつながるはず。

デザイナーやクリエイティブディレクターとの違い

アートディレクターとは、雑誌広告をはじめとした広告物のビジュアルデザインの責任者です。法人のお客様から依頼を受けて、クリエイターチームに所属するデザイナー・イラストレーター・コピーライター・フォトグラファーなどの職種に指示を出します。

アートディレクターの仕事内容は、ビジュアルデザインの仕上げ、修正依頼、進行管理、指示出しなどのディレクション(=管理進行)業務が中心です。ビジュアルデザインのスキルやコミュニケーション能力、マネジメント能力が必要であり、クリエイターチームの監督のような役割といえますね!

ちなみに、アートディレクターとよく似た職種に「クリエイティブディレクター」があります。2つの職種は、責任の範囲に違いがあります。アートディレクターは、ビジュアルデザインの責任者。それに対して、クリエイティブディレクターは制作プロジェクト全体の責任者なのです。先ほどアートディレクターをクリエイターチームの監督に例えましたが、クリエイティブディレクターはプロジェクトの総監督に例えられるでしょう。

クリエイティブディレクターになるには?仕事内容やキャリアプラン

【一般的な組織の構造】
クリエイティブディレクター(総監督)

アートディレクター(監督)

クリエイターチーム

なお、アートディレクターはあくまでビジュアルの責任者であるため、コピーなどビジュアル以外の制作物は別の担当者が監督することが多いです。また、クリエイティブディレクターがいない組織では、アートディレクターが最高責任者を担うこともありますよ。


アートディレクターに求められるスキル

街中で自身が手掛けた広告を見ているアートディレクター

クリエイターチームを率いる以上、アートディレクターにはクリエイティブ以外のスキルも必要です!ここでは、アートディレクターに求められるスキルを解説します。

コンセプトを固める力

アートディレクターの役割を果たすには、コンセプトを的確に決めて、チームをリードするスキルがもっとも重要となります。コンセプトとは、クリエイティブの全体に通じる基本的な考え方のこと。コンセプトが固まっていなければ、制作物の方向性にブレが生じて、意図が伝わりにくくなってしまいます。アートディレクターはデザインや制作物についての豊富な知識を身に着けて、良い作品を目利きできなければなりません。

コミュニケーション能力

商業向けの広告物は、デザイナー・イラストレーター・コピーライター・フォトグラファーなど多様な職種が協力して完成させます。時には、言葉ではなく絵や図を使って指示出しをしたほうが伝わりやすくなる場面もあるでしょう。チームのクリエイターと話し合ったり、クリエイティブディレクターからの指示を的確に伝えたりするには、抽象的なことを多様な方法で伝えられる能力が必要ですね!

デザインに関する知識や経験

アートディレクターにはデザインの専門知識や経験が必須です。仕事でデザイナーやイラストレーターに指示出しをするには、自身がデザインやイラストについて理解している必要があります。だからこそ、未経験でアートディレクターになるのは現実的ではありません。まずはクリエイターとして下積みしてから、デザインの経験を重ねてからディレクション業務を任されるのが一般的です。知識については、大学などで体系的に学べるでしょう。デザイン会社でのインターンやアルバイトをすることで、学生のうちから経験を積む人もいます。

スケジュール管理能力

アートディレクターの仕事のひとつに、スケジュール管理があります。納期までにクオリティーの高い作品を作りあげるために、クリエイターに具体的な指示を出したり、関係者と密に連絡を取り合ってスケジュールを調整したりします。

先を見越して綿密な計画を立てる力や、不測の事態にも対応できる柔軟性が求められます。


アートディレクターになるために取得しておきたい資格

デザインの勉強をする女子大学生

アートディレクターになるために特別な資格はいりませんが、以下のような資格を取得しておけば就職時にアピールできるでしょう。

  • Photoshop®クリエイター能力認定試験
  • アドビ認定プロフェッショナル
  • Illustrator®クリエイター能力認定試験
  • DTPエキスパート

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshop®クリエイター能力認定試験の詳細は以下のとおりです。

試験の種類・スタンダード ・エキスパート
受験資格学歴、年齢の制限なし
合格率(2022年度)約75%

参考:試験概要 | Photoshop®(フォトショップ)クリエイター能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します|Photoshop®(フォトショップ)クリエイター能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します (sikaku.gr.jp)

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、Adobeが提供するPhotoshopに関するスキルを評価する試験です。Photoshopとは、グラフィックデザインや写真編集などのためのソフトウェアです。

この試験では、デザイン、画像編集、レタッチなどの分野での能力がテストされます。合格することで、Photoshopにおける高度なスキルを認定され、仕事やクリエイティブプロジェクトでの信頼性が向上します。

アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナルの詳細は以下のとおりです。

試験の種類・スタンダード ・エキスパート
受験資格学歴、年齢の制限なし
合格率非公開

参考:試験概要 | Adobe Certified Professional (odyssey-com.co.jp)

アドビ認定プロフェッショナルは、Adobeが提供する製品(Photoshop、Illustratorなど)に関する高度なスキルを持つプロフェッショナルの認定資格です。

試験に合格することで、Adobe製品の専門家としての能力が証明され、仕事での信頼性が向上します。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustrator®クリエイター能力認定試験の詳細は以下のとおりです。

試験の種類・Photoshop ・Illustrator ・Premiere Pro
受験資格学歴、年齢の制限なし
合格率(2022年度)約71%

参考:Illustrator®(イラストレーター)クリエイター能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します (sikaku.gr.jp)

Illustrator®クリエイター能力認定試験は、Adobeが提供するIllustratorに関するスキルを評価する資格試験です。

デザインやイラスト制作などのスキルが試験され、合格者はIllustratorの専門家としての能力が証明されます。とくにエキスパートは専門的スキルをアピールできる資格です。

DTPエキスパート

DTPエキスパートの試験詳細は以下のとおりです。

試験の種類・DTPエキスパート・マイスター(学科・実技)
・DTPエキスパート(学科)
・ アップグレード
受験資格学歴、年齢の制限なし
合格率(2022年度)約52%

参考:DTPエキスパート | JAGAT

DTPエキスパートは、印刷物の制作からデジタルメディアまで広範なプロジェクトに対応できる知識を問われる試験です。デザイン業界や出版分野への就職を考えている人は取得しておきたい資格です。

アートディレクターになる方法とおすすめの学部

将来はデザイン分野への就職を考えている人にとって、アートディレクターは憧れの職業でしょう。そこで、アートディレクターになる一般的な方法と、おすすめの学部をご紹介します!

アートディレクターになる方法

アートディレクターになる経緯は人それぞれですが、多くの場合はクリエイティブ職として企業に就職し、実務経験を経て、アートディレクターに就くことが多いですね!基本的なデザイン制作スキルを身に付けるのはもちろんのこと、他のクリエイティブ職の仕事についても広く理解していなければ、アートディレクターになるのは難しいでしょう。まずはクリエイターチームの一員として、一人前になることを目指しましょう。

アートディレクターになるためにおすすめの学部

将来アートディレクターを目指すなら、デザインやビジュアルアートを学べる美術系の大学に進みましょう!クリエイティブ職の中でも上位の職種であるアートディレクターになるには、デザインの知識や技術がなくてはなりません。そこで、おすすめの学部として挙げられるのは、デザイン学部や芸術学部などです。美術系の大学で学ぶことで、クリエイティブに関する幅広い教養を身に付けながら、自分のスキルに磨きをかけることができますよ。


アートディレクターの主な就職先

広告制作会社でデザインの実務を行うアートディレクターの卵

アートディレクターの主な就職先は、以下のとおりです。

  • 広告代理店
  • 広告制作会社
  • 印刷会社
  • ゲーム制作会社

アートディレクターは、さまざまな業界で広告物やコンテンツの制作に携わっています。

広告代理店や広告制作会社について詳しく知りたい人は、以下の記事で解説しています。

広告の仕事はどんなことをするの?主な職種や大学の選び方 – 逆引き大学辞典 (gyakubiki.net)

アートディレクターのキャリアプラン

アートディレクターは、広告業界で活躍するクリエイターの中でも上位の職種です。そのキャリアは下積みから始まります。広告代理店やデザイン会社に入社した後、数年間はデザイン業務に打ち込むのが一般的です。こうして仕事の知識やスキル、実績を積み重ねることで、アートディレクターに任命される可能性があります。その後は、「クリエイティブディレクター」などさらに上位の職種を目指す道があります。


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たとえば、株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役社長の永井一史さんは、日本を代表するデザイナー・アートディレクターです。「JOB-BIKI」の人物検索で名前を調べると、出身校が多摩美術大学であることがわかります。このように、業界の最前線で活躍する先輩方の出身校を調べれば、自分にぴったりの大学が見つかりますよ!

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