営業事務員とは?具体的な仕事内容や想定年収、キャリアプラン
2023.09.04
企業の営業部門には非常に多くの仕事があるため、営業職だけでは対応しきれません。たとえば、営業職がお客様に商品を提案しに行く、商談の場面をイメージしてみましょう。お客様の元へ足を運ぶのは営業職ですね。それでは、商品の魅力を知っていただくための資料や、商品の金額を示す見積書は、誰が作っているのでしょうか。これらの作業を担い、営業職をサポートする役割が「営業事務員」なのです!この記事では、営業事務の仕事についてご紹介します。
目次
営業事務の仕事の内容や想定年収
営業事務とはどんな仕事なのでしょう?仕事内容ややりがい、年収などをご紹介します!
営業事務の仕事の内容
営業事務は、営業職をサポートする仕事です。営業職は、数多くのお客様と商談や交渉を行い、契約につなげる仕事をしています。そんな営業職の仕事で発生するさまざまな作業を、営業事務員が担っているのです!営業事務員の代表的な仕事として、以下が挙げられます。
・書類作成…契約書や請求書、営業職がお客様にお渡しする資料などを作成します。
・入金管理…お客様に請求した金額が期限までに正しく入金されていることを確認します。
・顧客管理…お客様のデータをシステムに登録したり、サービスの契約期限を確認したりします。
・書類郵送…請求書や契約書などの書類を取引先に郵送する手続きを行います。
・顧客対応…取引先の引越し手続きや、社長就任のお祝いなどの対応を行います。
・電話対応…営業職宛てにかかってきた電話をとり、対応や営業職への取り次ぎをします。
・メール対応…営業職やお客様から送られてきたメールの内容を確認し、返事を送ります。
営業事務の仕事のやりがい
営業事務員の仕事は、お客様と商談や交渉をする営業職とは異なり、直接的に売上に貢献することはありません。しかし、営業職が売上をあげる背景には、その仕事を支える営業事務員が存在しているのです。営業職と協力して縁の下の力持ちとして会社の売上を作っていけるのは、営業事務ならではのやりがいだといえるでしょう!
営業事務員の想定年収
営業事務の年収は、全国平均で471.4万円です。求人賃金は月額22.2万円となっています。営業事務の働き方はさまざま!詳しくは後ほど説明しますが、正社員として働く方法のほかに、「派遣社員」「パートタイム」「業務委託」などの選択肢もあります。働き方を工夫すれば、子育てしながら仕事で活躍することもできますよ。
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=431
営業事務に向いている人の特徴
お客様と商談や交渉を担い、契約を取り付ける営業職。営業事務は一般事務とは異なり、社内だけでなく取引先に関わる仕事も多くあります。だからこそ、こんな人は営業事務に向いているかも!営業事務の適性を解説します。
他の人をサポートするのが得意
営業事務は、営業職をサポートする職種です。身の回りの営業職をよく見て動ける人でなければ難しい仕事だといえます。たとえば、他の人のスケジュールを見て「〇〇さんは明後日から忙しそうだから、頼まれていた資料は今日中に完成させて確認してもらおう!」と配慮できる人は活躍できるでしょう。
柔軟に対処できる
営業職の仕事では、急な予定変更も珍しくありません。「3日後に予定していた商談が、お客様の都合で明日に変更になった!」なんて場面もあるでしょう。そんなとき営業事務員は、作業の優先順位を変えて商談に必要な資料を早めに用意するなど、臨機応変に対応できなければなりません。
書類作成が得意
営業事務の仕事では、契約書などの重要な書類や、商談でお客様にお渡しする資料を作成します。金額の誤りが許されない書類を正確に作ったり、お客様に見せる書類をきれいに仕上げたりする力が求められます。また、効率的に書類を作成し、営業職が指定した期限までに仕上げることも大切です。
営業事務員になる方法とおすすめの学部
営業事務員を目指すなら、どんな進路を選ぶ?おすすめの学部をご紹介します。
営業事務員になる方法
営業事務員になる一般的なルートは、大学などを卒業後、新卒採用で正社員として企業に入社する流れです。このほかにも、まず別の職種で働いてから、営業事務の仕事に転職するルートもあります。なお、営業事務員の働き方には、派遣会社を通じて就職する「派遣社員」、正社員よりも短い時間働く「パートタイム」、仕事の成果に対して報酬をもらう「業務委託」などの種類がありますよ。就職先次第で、多様な働き方ができる職種です。
営業事務員になるためにおすすめの学部
営業事務員を目指すなら、多様な取引先と関わる営業職のサポートに役立つ知識を身につけられる学部を選びましょう。たとえば、商学部や経営学部では、会社の経営や商取引の仕組みを学ぶことができます。また、仕事では書類作成や営業支援システムを活用する際にPCスキルを求められることから、情報系の学部を目指しても良いでしょう。ほかにも、ビジネス全般の素養が身に付くビジネス学部ビジネス学科では、営業現場で役立つ基礎知識を学べます。進路を考え始めたら、ぜひこれらの学部について調べてみてくださいね。
営業事務員が働く場所とキャリアプラン
営業事務は、こんな職場で活躍しています。将来の働き方をチェックしてみましょう。
営業事務員が働く場所
営業事務員は、企業の営業部門で必要とされる職種です。営業職は業界を問わず、あらゆる企業で活躍しているので、営業事務員が働く場所も選択肢が多いといえるでしょう。ただし、営業職が扱うモノは業界によって大きく異なります。たとえば、不動産業界の住宅会社の営業職なら、個人のお客様に住宅を売るのが主な仕事ですね。一方で、製造業界の部品メーカーの営業職なら、法人のお客様に電子機器の部品を売るのが仕事になります。同じ営業職でも、どんなお客様へどんなモノを売るのか、大きな違いがあるのです。営業事務員を目指すなら、業界によって営業職の仕事内容が違うことも押さえておきましょう。
営業事務員のキャリアプラン
営業事務員として仕事の経験を積むと、幅広い企業で自分の能力を活かして働けるようになります。より良い待遇の企業へスキルアップ転職をしたり、別の業界の企業に転職したりと、さまざまなプランが考えられるでしょう。その際は、「日商簿記検定」や「ビジネス・キャリア検定」のような営業事務の仕事に関連する資格を取得しておくと、自分の能力を証明しやすくなります。また、営業事務員としてのスキルを活かして、秘書へ転職するのも一つの手です。
営業事務員になりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!
営業事務の仕事についてお伝えしました。営業事務員として活躍するには、コミュニケーションスキルやビジネス全般の基礎知識を身に付けておくと役立ちます。大学にはPCスキルを高める学部や、商学や経営を学び営業現場で役立つビジネススキルを高める学部がありますよ。将来、営業事務員を目指すなら、大学で自分の強みを伸ばしたいですね。進路を考え始めたら「JOB-BIKI」が役立ちます。検索画面の就職先検索から興味のある業界を選んでみましょう。たとえば、「不動産」や「製造・機械」のように選択すると、有名な企業に就職した先輩たちの進学先データをチェックできます。営業事務を含むさまざまな職種の先輩たちの情報を参考に、将来のために通う大学を探してみましょう。