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リポーター(レポーター)になるには?仕事内容や必要な資質などを紹介!

2023.09.29

カテゴリー:
インタビューするレポーター

リポーター(レポーター)になるには、どのような勉強をして、どのような進路を選択すればよいのでしょうか。

リポーターは、事件発生現場や著名人の記者会見から話題のスポットなどから生の情報を視聴者に伝えることが仕事です。

毎日のように現場に行き取材するためフットワークの軽さや体力の他に、情報をわかりやすく伝える表現力や現場での判断力などが求められます。

リポーターになるために必要な資質や能力、やりがいや収入について紹介します。

リポーターとは

リポーターは事件や出来事について取材を行い、現場から視聴者へ状況を伝えることが主な仕事です。
リポートする現場は多岐にわたり、事件や災害などの他にも話題のスポットやグルメ情報などがあります。

バラエティー番組では、番組ごとに契約しているリポーターが活躍することに対し、事件や事故といった報道関係のリポートするのは主にテレビ局に就職しているリポーターです。

アナウンサーとの違い

アナウンサーはニュース原稿を読むことの他に、イベントや番組での司会などを行います。

アナウンサーがニュース原稿を読むときは、視聴者に対して中立的かつ客観的な立場を取るため、独自の見解を交えることはありません。
リポーターは現場の状況を伝えることが主な役割ですが、アナウンサーは基本的に原稿を読んだり番組の進行をしたりすることが主な役割です。

アナウンサーについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
「アナウンサーになるには?仕事内容ややりがい、必要な資質などを紹介」

キャスターとの違い

キャスターは、「ニュースキャスター」の略称で、報道番組で司会進行役を務めながら解説を交えてニュースを読むことが仕事です。

アナウンサーと異なる点、はニュースを読むだけではなく、内容を分析して独自の見解や解説を交えて視聴者に伝えることです。
独自の見解や解説を述べるため、ジャーナリストとしての能力も求められます。
例えば気象予報士が「お天気キャスター」と呼ばれるのは、天気について解説をするためです。

リポーターとの違いは、現場から状況を報告するのではなく、番組内で司会進行をしながら事件などについて解説を行う点にあります。 

リポーターの仕事内容

事件現場に向かうレポーター

リポーターの仕事はニュース番組やワイドショーにおいて、現場で取材を行い現場の様子や情報を正確に視聴者に伝えることです。

リポーターは芸能やスポーツ、事件現場や話題のスポットなど、さまざまなジャンルを扱います。

取材対象について事前に調べて原稿を用意することもありますが、ぶっつけ本番も多いため原稿なしで現場の状況をリポートすることもあります。

またリポートを行う以外にも、取材についての打ち合わせの他に、現場へいくための下準備をするために拘束時間が長めになりがちです。

夜間に現場からリポートを行うこともあるため、体力的にはかなりハードな仕事だといえます。

リポーターのやりがい

現場を回る以外にも下準備などの仕事も多く、体力的にハードな仕事ですが、それだけにやりがいも大きい仕事です。

生の情報に触れることができる

リポーターのやりがいのひとつは、現場で生の情報に触れられることです。

災害現場や著名人の記者会見など、さまざまな現場で生の情報に触れられるリポーターはやりがいのある仕事といえます。
最新のグルメスポットや話題のテーマパークの取材であれば、自分で実際に食べてみたり人気のアトラクションをリポートしたりするなど、仕事を通じてさまざまな体験ができるでしょう。

自分の声で情報を届けられる

リポーターが現場からリポートした内容は、そのまま視聴者に届きます。
取材した情報を誰も介さずに伝えることができるため、自分が発した情報が誰かの役に立っていると実感したときは大きなやりがいを感じる瞬間です。

リポーターの仕事の流れ

台風中継の準備をするレポーター

リポーターの仕事は、あらかじめ取材先や日時を決めておいてから取材を行うこともありますが、事件や災害が発生したらすぐに現場へ向かうことが基本となります。

そのためリポーターは取材道具と宿泊に必要なもの一式を常に持ち歩き、いつでも現場に行ける準備をしているものです。
ここでは3パターンの仕事の流れをご紹介します。

事件が発生したときの仕事の流れ

事件現場からのリポートは、すぐに現場に向かい集められた情報をもとに現場の情報をリポートします。

・事件の発生
事件が発生した場合は情報を集めることも重要ですが、最初にやることは現場へ向かうことです。

・現場へ移動
移動中に、同行するディレクターから情報をもらい情報を整理し、ポイントをまとめた取材メモを作ります。

・現場到着~リポート
現場に到着したらできるだけ事件の発生場所でカメラを回しますが、事件が発生した直後の現場では原稿がないことが多いため取材メモが原稿代わりです。

・リポート後
第一報をリポートした後は、関係者から証言を取るなど続報のリポートに備えて取材を行います。

台風を中継するときの仕事の流れ

台風の中継は上陸が予想されている現場にあらかじめ到着しておき、周辺の情報を集めてリポートします。

・現場到着
現場に到着してからやることで大切なことは、安全に仕事ができる場所を確保することです。
安全な場所を確保できたら、中継に備えて装備や最新の情報収集といった準備をします。

・現場で情報収集
現場で「大波が押し寄せていて海岸沿いの道路が通れなくなっている」といった情報が得られればすぐに現場へ向かいます。
現場で得られる情報が最も新鮮なため、情報を入手したら準備などの作業よりもその場所へ向かうことが最優先です。

・中継の準備~中継
中継時間まで時間的な余裕がある場合は、先に現場でリポート映像を録画しておき、中継時の状況と録画済みの現場情報も交えて生中継を行うこともあります。

中継が終わったら現場からのリポートは終了です。

芸能人にリポートをするときの仕事の流れ

芸能人をリポートするときは、記者会見や囲み取材などで得た情報をテレビやラジオ番組に出演して伝えることもあります。

・記者会見やイベントの情報を入手
芸能リポーターの仕事として多いのが、映画やドラマの制作発表会、企業の新製品発表会などのイベントです。
発表会の情報は各企業の広報担当者からリポーターが所属する事務所に通達されます。

・現場で取材
イベントでのリポートは質問しやすい場所を確保することが重要です。
芸能人や著名人に質問をして情報を得るために、現場には早めに到着して場所を確保するようにします。
ただし発表会のような場所ではリポーターごとに席が決められていることも多く、自由に場所を確保できるとは限りません。

・取材で得た情報を整理
芸能リポーターの場合、現場からリポートすることはそれほど多くありません。
テレビ番組に出演してスタジオからリポートすることが多いため、番組関係者と取材した情報について打ち合わせを行います。

・テレビや雑誌でリポート
映画などの制作発表会や企業の新製品発表会での取材であれば、発表会の内容と合わせて取材した芸能人についての情報をリポートして終了です。

リポーターの収入

リポーターの収入はどれくらいなのでしょうか。
テレビ局や放送局に勤務するリポーターの平均年収は約476万円です。

企業の規模にもよりますが1000人以上が勤務する大手の平均年収は約585万円になります。
また芸能事務所などに所属している場合は、平均年収は約358万円です。
20代ではまだ収入が低くなる傾向にありますが、キャリアを積んだ30代や40代になると年収もアップするでしょう。

経験や実績を積んでいけば昇給も夢ではありません!

リポーターに必要な資質と能力

有能なレポーター

取材の予定が決まっている現場もあれば、事件リポートのように予定にない現場へ向かうことも多いのがリポーターの仕事です。

視聴者にわかりやすく伝えることはもちろん、1日にいくつもの現場を移動することも多いためハードなスケジュールに対応することが求められます。
そのためリポーターには、表現力や体力の他にも、現場の情報を整理してリポートする力や状況を判断する力が必要です。

正しい日本語が使える

リポーターに必要な能力として、正しい日本語が使えることが求められます。
視聴者は子供から老人までいるため、誰にでもわかりやすく伝えるために、正しい日本語を身につけておくことが必要です。

表現力が豊富

リポーターは取材した内容や現場の状況を視聴者にわかりやすく伝えることが必要なため、表現力のある人が向いています。
話題のスポットをリポートするときやグルメリポートをするときなどは、現場の雰囲気が視聴者に伝わるように表現することが重要です。

フットワークが軽い

リポーターはフットワークが軽いことも求められます。
事件や災害が発生すればすぐに現場へ急行する必要があり、1日にいくつもの現場を移動することが仕事です。
フットワークはリポーターにとって必須といえるでしょう。

体力がある

リポーターになるには体力があることは重要な資質です。
現場から現場への移動、会議や取材準備などをこなすため、労働時間が長くなることもあります。

また事件や災害が発生したときは流動的なスケジュールになることが多く、予定を変更して現場へ向かうため不規則な生活になりがちに。
体力があることはリポーターとして重要であるといえるでしょう。

判断力がある

リポーターは災害や台風の現場など危険を伴う場所でリポートを行うこともあります。
そのような現場ではどんなイレギュラーが起こるかわかりません。
地震の現場で火災などの二次災害が発生した場合、リポート内容を変更して二次災害の状況を伝えるなど、イレギュラーに対して臨機応変に判断する力がリポーターには必要です。

社交性がある

リポーターとして活躍するには社交性が必要です。
現場ではアポイントなしで関係者にインタビューを頼むこともあります。
なるべく快く引き受けて頂くためにも、相手と打ち解けられる社交性があるとよいでしょう。

リポーターになるための方法

リポーターになるために必要な資格はありませんが、メディア関連や社会学などについて学んでおくとともに、アナウンスの勉強もしておくことをオススメします。
リポーターになるための主な方法は、芸能プロダクションやテレビ局などの報道機関に所属することがほとんどです。

リポーターになるための勉強ができる大学・学部

リポーターは放送業として幅広い分野に携わるため、社会学やマスコミ、メディアについての勉強をしておくとよいでしょう。
リポーターになるための勉強ができる大学と学部を紹介します。

<リポーターになるための勉強ができる大学・学部 >

・立教大学(東京)/社会学部・メディア社会学科
・東京経済大学(東京)/コミュニケーション学部・メディア社会学科
・広島経済大学(広島)/メディアビジネス学部・メディアビジネス学科
・東海大学(神奈川)/文化社会学部・広報メディア学科
・羽衣国際大学(大阪)/現代社会学部・放送メディア映像学科

リポーターになるために役立つ資格

リポーターになるために必要な資格はありませんが、役立つ資格として「アナウンス力検定」があります。

「一般社団法人 話しことば研究機構」が主催する民間資格で、発声や発音、スピーチ力など、アナウンスの実力を測れます。この資格は2級・3級の受検が可能です。
試験は3月と9月に東京と大阪で実施され、試験内容は筆記試験と実技試験に加えて事前課題があります。

リポーターになった後のキャリアプラン

レポーターからニュースキャスターになった女性

リポーターになった後のキャリアプランにはどのようなものがあるのでしょうか。
リポーターはテレビ局や芸能プロダクションに所属しているため、リポーターとして実績を積んだ後は報道関係やバラエティー関係の仕事へ進むことが多くなります。

フリーアナウンサー

リポーターとして活躍した後はフリーアナウンサーとして活躍するキャリアプランがあります。
「取材して伝える」能力を活かせばアナウンサーとしても活躍できるでしょう。

タレント

芸能リポーターやグルメリポーターであれば、その後はタレントとして活躍する人もいます。
報道系のリポーターよりバラエティー番組の出演が多くなるため、タレントへ進むキャリアプランも考えられるでしょう。

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