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薬剤師の気になる年収や月収は?就職実績があるおすすめの大学

2024.01.26

カテゴリー:
収入の多い薬剤師

医療系の仕事に興味がある人のなかには、医薬品の専門家である薬剤師の仕事も気になるという人も多いかもしれませんね。薬剤師になれたら、どのくらいの収入を得ることができるのでしょうか?気になる年収について確かめてみましょう。今回は、薬剤師の平均年収や就職実績がある大学、キャリアアップや年収アップの方法について解説します。


薬剤師の平均年収・月収は?

令和4年賃金構造基本統計調査のデータによると、薬剤師の平均年収は583.4万円でした。ハローワーク求人統計データによると、求人賃金は月額35.5万円です。

薬剤師として働くためには国家資格が必要です。就職先によりますが、薬剤師の給料には「薬剤師手当」などの資格手当がつくことがあります。

薬剤師の詳しい仕事内容やなるための方法、大学選びのポイントなどを知りたいときは、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/158


薬剤師の年代別の平均年収

年代薬剤師の平均年収
20歳~24歳381.27万円
25歳~29歳464.88万円
30歳~34歳564.13万円
35歳~39歳608.07万円
40歳~44歳630.41万円
45歳~49歳641.22万円
50歳~54歳665.6万円
55歳~59歳717.39万円
60歳~64歳582.3万円
65歳~69歳516.47万円
70歳以上554.74万円

薬剤師になるためには、必要な課程を6年間学んだ上で国家試験を受け、免許を取る必要があります。そのため、薬剤師として働き始められるのは早くて24歳頃です。表のように、経験の少ない20代は平均年収も低めです。年齢とともに平均年収はアップしていき、50代でピークを迎えます。経験を積み、就職先で上の役職に就いたり、給与の高い職場に転職したりすることで、着実に収入アップを目指すことができるでしょう。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/158


働き方で変わる薬剤師の平均年収

収入に悩むドラッグストアで働く薬剤師

働き方で変わる薬剤師の平均年収


薬剤師の主な就職先は、調剤薬局や製薬会社、ドラッグストアなどさまざまです。働く場所によって、得られる年収は変わります。こちらでは、薬剤師の主な就職先や、それぞれの想定年収をご紹介します。

調剤薬局員

調剤薬局は、病院や診療所などで医師が出した処方せんをもとに薬を販売する施設です。診療所(クリニック)で治療を受けた後に調剤薬局に立ち寄り、薬を受け取った経験がある人も多いのでは?調剤薬局の薬剤師は、処方せんを確認して必要な薬を準備する「調剤」や、正しい薬の服用方法について患者様に説明する「服薬指導」などを行います。

調剤薬局で働く薬剤師の想定年収は400万円~650万円程度といわれています。管理薬剤師やエリアマネージャーなどになると、より高い収入を目指せることもありますよ。

管理薬剤師は、医薬品の適切な管理を行うと同時に、ほかの従業員が適切に仕事をしているか監督する、リーダーとしての役割を果たすことが仕事です。基本的には薬剤師として経験を積み、管理のために必要な知識やスキルを身につけてから目指すことになります。

地域に複数の店舗がある薬局などは、エリアマネージャーの役職がある場合があります。そのエリアにあるお店を管理する役目で、薬剤師の仕事だけではなく売上管理やスタッフ教育なども担当することがあります。

病院

病院によっては患者様に薬を処方するため、薬剤師を募集していることがあります。調剤薬局にはさまざまな病院の処方せんを持った患者様が来ますが、病院に勤務する薬剤師の場合は、その病院で治療する患者様の薬を調剤したり、服薬指導をしたりすることが基本です。想定年収は400万円~600万円程度です。病院によっては夜勤があり、その分の手当がつくことがあります。

製薬会社のMR

MRとは「医療情報担当者」とも呼ばれる仕事です。病院や薬局などで自分の会社の医薬品を使ってもらえるよう、医師や薬剤師などの医療関係者へ営業して、薬の情報を提供します。薬の専門的な知識が必要な仕事のため、薬剤師の資格を活かして働くことができます。

想定年収は500万円~700万円程度です。会社によっては、仕事での成果に応じてもらえる給与がアップすることもあるようです。頑張って高い年収を得たい!という人にとって、就職先の選択肢の一つになるでしょう。

ドラッグストアの販売員

街中のドラッグストアにも薬剤師の募集があります。調剤薬局を併設している店の場合は、調剤薬局と同じように調剤や服薬指導などを行うことになります。

調剤薬局を併設していないドラッグストアの場合、薬剤師は基本的に「OTC医薬品」と呼ばれる薬の販売を行います。OTC医薬品とは処方せんがなくても購入できる薬のこと。なかでも、アレルギー薬などの「第一類医薬品」や、「要指導医薬品」にあたる薬は、薬剤師がいなければ売ることができないのです。ほかにも、レジ打ちや品出しなど、ドラッグストアの販売員としてさまざまな仕事を担当します。

想定年収は450万円~600万円程度です。ドラッグストアの店長やエリアマネージャーなど、役職に就いた場合は役職手当がついて、さらに上の年収を目指すことができるでしょう。

CRO業界のCRA

CROとは「医薬品開発業務受託機関」とのこと。CRAは「臨床開発モニター」とも呼ばれる仕事です。新しい薬を開発するときには「治験」を行い、薬に効果があるのか、安全に服用できるのかといったことを確かめなければいけません。CROは治験を行うための機関です。CRAは試験のための計画を立てたり、得られたデータを集めたりといった仕事を行います。治験は主に病院などの医療機関にて行われ、患者様に実際に薬を使ってもらうことになります。治験が安全かつ計画通りに進むようにチェックすることもCRAの仕事です。こうした仕事をする上で薬剤師としての専門知識を活かすことができます。

CRAの想定年収は500万円~800万円程度です。MRと同じく、仕事の成果次第で給料をアップさせられる会社もあるようです。

経営者

自分自身で薬局を開業し、経営者になるパターンもあります。想定年収は1000万円~1800万円程度といわれていますが、薬局の売上によって大きく変わってきます。高い年収を得るためには、経営のスキルも必要になるでしょう。


薬剤師の就職実績がある大学

横浜薬科大学

薬剤師になるためには、6年制の薬剤師養成課程を修了してから試験に合格する必要があります。薬剤師になるための勉強は、大学の薬学部や薬科大学などで行えます。どんな大学で薬剤師を目指せるのか確かめてみましょう。こちらでは、薬剤師の就職実績がある大学の例をご紹介します。

北海道科学大学

北海道科学大学は、北海道の札幌市にある大学です。「薬学部 薬学科」にて、薬剤師に必要な勉強をすることができます。「超高齢化社会で必要とされる薬剤師」の育成を目指しており、最先端の薬学を学べる体制が充実しています。北海道内では唯一となる4期制を採用した薬学部であることも特徴の一つです。キャンパス内には無菌注射剤調製室や模擬薬局などがあり、薬剤師の仕事をリアルに学べる環境が充実しています。

昭和薬科大学

昭和薬科大学は東京都町田市にある大学です。キャンパス内には実験棟や研究棟などがあり、薬学研究に必要な機器分析研究施設などが設けられています。薬用植物の観察が行える広大な植物園があることも特徴です。4年生からは、研究者を目指す学生のための「総合薬学コース」、製薬会社での医薬品開発業務を目指す「情報薬学コース」、薬局で活躍する薬剤師を目指す「臨床薬学コース」などのコースに分かれます。自分の興味のある分野の研究や実習などを進められます。

東京薬科大学

東京薬科大学は東京都八王子市にある大学です。薬学部には、薬局で活躍する薬剤師を目指す「医療薬学科」、薬の創製に関わる専門領域を学ぶ「医療薬物薬学科」、老年期医療や予防医療に特化した薬剤師を目指す「医療衛生薬学科」などの学科があります。入学後は共通で幅広い領域を学び、4年生の進級時に希望の学科へ進むことができます。国家試験対策のため、専門機関のスタッフを招いて受験をサポートしていることも魅力。1年生の頃からしっかりと試験対策プログラムを受けられます。

岐阜薬科大学

岐阜薬科大学は岐阜県岐阜市にある大学です。薬学部薬学科には、薬局から製薬会社まで幅広い職場での活躍を目指す「医療薬学コース」や、研究者としての活躍を目指す「創薬育薬コース」があり、薬学の基礎から最先端の薬学まで幅広く学ぶことができます。病院や調剤薬局などで活躍する薬剤師はもちろん、薬学の研究者や技術者の養成も目指しており、より高度な研究をしたい場合は同大学の大学院へ進む道も。

横浜薬科大学

横浜薬科大学は神奈川県横浜市にある大学です。薬学部には4年制の「薬科学科」や6年制の「健康薬学科」「漢方薬学科」「臨床薬学科」があります。薬剤師の資格を取れるのは6年制の学科です。興味のある領域の学科を選び、薬剤師としての専門的な勉強を行うことができます。日本薬学会による「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」を参考にするほか、臨床薬学教育などにも力を入れた独自のカリキュラムが特徴です。

九州保健福祉大学(九州医療科学大学)

九州保健福祉大学は宮崎県延岡市にある大学で、2024年4月から九州医療科学大学に名前が変更になります。「薬学部 薬学科」で薬剤師の資格取得を目指すことができます。「患者さんの幸せをプロデュースできる能力を身につける」ことを目標に、薬剤師に必要な知識やスキル、態度を学んでいけることが特徴です。ベッドサイド実習室や模擬病院薬局など、実習で使う設備も充実。病院などで実際に使用されている機器の扱いも身につけられます。

徳島文理大学

徳島文理大学は、徳島県と香川県にある大学です。徳島キャンパスの「薬学部」もしくは香川キャンパスの「香川薬学部」にて薬剤師になるための勉強ができます。薬学部では3コース制を導入しており、3年次から「先端医療薬学コース」「医薬品研究開発コース」「漢方・セルフケアコース」などに分かれて専門分野をより深く学んでいくことができます。香川薬学部では1年生の時点から研究室を選び、興味のある分野の最先端の研究に触れられることが特徴です。


薬剤師のキャリアアップや年収を上げる方法

薬局を開業した薬剤師

薬剤師になれた後は、どんな方法でキャリアアップをしていくことができるのでしょうか。ここでは、薬剤師のキャリアアップや年収の上げ方についてご紹介します。

薬剤師のキャリアアップの方法

薬剤師としてのキャリアアップを目指すには、勤務先で管理職を目指す方法があります。たとえば、調剤薬局やドラッグストアなら、管理薬剤師や店長、エリアマネージャーなどの役職がある場合があります。

また、資格を取ることで、より専門的な仕事を任せてもらえるようになり、キャリアアップにつながることがあります。薬剤師の取得できる資格はいくつかありますが、代表的なものが「認定薬剤師」や「専門薬剤師」です。

認定薬剤師の資格は分野で分かれていることが特徴で、「がん薬物療法認定薬剤師」や「緩和薬物療法認定薬剤師」など、さまざまな種類があります。資格を持っていることで、その分野の医薬品に対して専門的な知識があることを証明できます。取得のためには実務経験を積み、決められた研修を受けることが必要です。免許の更新は3年ごとに行われるので、資格を持ち続けるためには勉強を続けることが大切です。

専門薬剤師は、認定薬剤師の資格を取った後に目指すことができます。取得のためには学会への参加などが必要で、試験にも合格しなければいけません。取得のハードルは高いですが、その分、資格を持っていることで高い専門性があることをアピールできるでしょう。

薬剤師として年収を上げる方法

薬剤師として収入アップを目指すには、職場で役職について手当をもらう方法があります。上記のような認定薬剤師資格などを取ると、資格手当が出るところもあります。

給与の高い職場へ転職することも一つの方法です。たとえば、MRやCRAなどの仕事は成果に応じて高い給料をもらえることがあるので、収入を上げたいときの選択肢になります。また、薬剤師不足に困っている地域では、高い給料で求人募集が行われていることも。そういったエリアで就職先を探すことで、年収を上げられることがあります。

ほかには、薬剤師としての経験を積んだ後、独立して自分で薬局を開くことも年収アップへつながることがあります。そのためには薬局の経営を成功させなければいけないので、経営に関するスキルを身につけておくことも大切です。


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薬剤師の平均年収やキャリアアップなどについてご紹介しました。薬剤師の資格を取った後は、さまざまな場所で活躍することができます。国家試験を受けるためには薬学部のある大学で勉強することが必要です。

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