キャビンアテンダントになるには?必要な語学力を学べる学部や学科
2022.11.09
「客室乗務員」や「CA」などとも呼ばれるキャビンアテンダント。航空機内で過ごす乗客にサービスを提供するほか、乗客の安全を守るための保安対応を行う仕事です。大変人気のある職種のため、憧れている人も多いのではないでしょうか?
そんなキャビンアテンダントになるには、高い接客スキルはもちろん、語学力やとっさの状況判断力なども求められます。
今回は、キャビンアテンダントの特徴や仕事内容、求められる能力、なるための方法などをご紹介します。キャビンアテンダントとして働くために必要なことをチェックしてみましょう!
キャビンアテンダント(客室乗務員)とは
キャビンアテンダントに興味があっても、具体的な仕事内容はまだよく知らない人もいるのでは?こちらでは、キャビンアテンダントの主な仕事の流れや福利厚生、平均年収などをお伝えします!
キャビンアテンダントの仕事内容
キャビンアテンダントの主な仕事は、航空機内での乗客に向けたサービスや、保安対応などです。機内サービスでは、飲み物や食事の提供、機内販売、機内アナウンスなどの仕事をしています。保安業務の内容には、不審物の確認やドアの開閉、安全確認、急病人の対応などがあります。
キャビンアテンダントの勤務スケジュール
忙しいイメージのあるキャビンアテンダントですが、一体どんなスケジュールで動いているのでしょうか?まず、キャビンアテンダントは基本的にシフト制で勤務します。出発前は空港にて体調や身だしなみをチェックし、フライト内容の事前説明を受けます。
打ち合わせを済ませたら、安全確認などを実施。乗客の搭乗が始まったら、出迎えや航空券の確認などを行います。飛行機が離陸する前には、シートベルトの着用方法や緊急時の対応などを説明します。離陸後には、毛布の配布や機内食の提供など、飛行機に乗る人たちが快適に過ごすために、さまざまなサービスを行います。
無事に着陸できたら乗客を送り出して、しっかりと機内を点検!忘れ物や故障などがないか確認します。そのあともキャビンアテンダントはすぐに帰るわけではなく、打ち合わせを行ってから解散になります。
国内線・国際線のどちらの仕事であっても、フライト後には現地のホテルに宿泊するケースが多くなっています。キャビンアテンダントの仕事では、毎日同じ時間に働くわけではなく、搭乗する便に合わせて変わるのです。
また、キャビンアテンダントが働く航空会社によって、休日の日数も異なります。例えば、国内線勤務なら4日連続で働いて2日休みといった形態でシフトを組む会社があります。国際線の場合は、到着した国で1日休み、帰国後に2~3日の休みを取るといったパターンも!
キャビンアテンダントの福利厚生
キャビンアテンダントの待遇は、航空会社によって異なります。よくある福利厚生は、航空券の優待です。優待を使うことで価格が割引されるので、帰省や旅行などの交通費を抑えることができます。また、キャビンアテンダントがフライト後に現地で泊まるときは、宿泊費用を補助してもらえるのも魅力です。さらには、フライトのたびに乗務手当も加算されます。手厚い福利厚生が期待できそうです!
キャビンアテンダントの平均年収
キャビンアテンダントの平均年収は320.1万円です。手当ての金額が加わることによって、毎月の給与額が大きく変わります。長く勤務すると年収が増えていくので、仕事の経験を積んで成長したい人にぴったりです!
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/205
近年のキャビンアテンダントの採用傾向
高校生の皆さんのなかには、キャビンアテンダントには女性が多いイメージを持つ人もいるかもしれませんね。実際には、航空会社によっては男性をキャビンアテンダントとして採用するケースがあります。特に、外資系航空会社では男性も活躍しやすいといわれるので、チャンスがありそうですね!就職活動の際は、日系航空会社以外にも目を向けてみることがおすすめです。
キャビンアテンダントに求められる主な能力
キャビンアテンダントの業務には、どのようなスキルが必要とされるのでしょうか?こちらでは、キャビンアテンダントに必要とされる主な能力についてご紹介します。
語学力
航空機には幅広い国の人々が搭乗するため、日本語以外の言語でもコミュニケーションをとれることがとても大切です。また、日本語や英語以外の言語に堪能な人は、活躍の場がぐんと広がるでしょう!
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ホスピタリティ
ホスピタリティとは、心からのおもてなしのことを意味します。キャビンアテンダントの仕事では、乗客が安心して過ごせるように、細かい部分まで行き届くおもてなしが求められます。言葉遣いや立ち居振る舞いなどについても訓練しておきましょう。
状況判断力
フライトの最中に、悪天候の関係で遅延が発生するなど、トラブルが発生することがあります。そんなとき、乗客に安心してもらうためにも、キャビンアテンダントが冷静に状況を判断して対応することが重要です!
体力
キャビンアテンダントの仕事では、不規則なスケジュールのなか、長時間のフライトで業務にあたる必要があります。基礎的な体力があることはもちろん、自己管理能力も身に付けておきたいですね。
キャビンアテンダントになる方法
キャビンアテンダントとして採用されるには、必要なスキルを身に付けるための努力が欠かせません!最後に、キャビンアテンダントになるために知っておきたい情報をご紹介します。
キャビンアテンダントに必要な語学力を学べる大学
キャビンアテンダントの就職では、学部や学科などは問わないものの、語学力を鍛えられる学科やコースに通う ことで仕事に役立てられます。特に、仕事で頻繁に使う英語力は必須とされているので、目安としてTOEIC600点以上を目指せるといいですね。実用的な外国語の基礎から、国際情勢や国際政治まで、知識をしっかりと身に付けられる学科やコースがおすすめです。
<キャビンアテンダントに必要な語学力を学べる学部・学科>
- 外国語学部英米語学科
- 英語英米文化学科
- 英語コミュニケーション学科
- 人文学部人文学科
- 国際コミュニケーション学科 など
国際観光学科やエアラインホスピタリティコースのような学科なら、充実した環境で学ぶことができます。 留学に関する制度が整っている大学では、費用支援などのサポートを受けられることも。大学で外国語のコミュニケーション能力を身に付けておけば、キャビンアテンダントになった後もお客様とスムーズに会話できますね!
エアラインスクールとのダブルスクール
エアラインスクールは、航空業界への就職を目指す人へ向けた授業を受けられる学校です。就職するために、エントリーシートをはじめとした書類の添削や、面接の練習、マナーの指導など、さまざまな指導を受けることができます。スクールによっては、現役の航空会社社員が先生を務めることも!ただし、大学で十分に学べるのであれば、必ずしもダブルスクールをする必要はありません。
キャビンアテンダントの一般的な採用条件
航空会社によっては、キャビンアテンダントの採用で視力や既往歴(大きな病気の有無などの健康状態)に関して条件を設けていることがあります。基準に満たない人は応募できないおそれがあるので、よく確認してみてください。
例えば、視力に関しては裸眼またはコンタクトレンズの矯正視力で1.0以上であることを条件にしているケースも。そのほか、航空機内で勤務するときに呼吸器や循環器などに支障がないこともポイントです。将来のために、現状どのような求人情報があるのか、早めに調べてイメージしておきましょう!
キャビンアテンダントの就職先
キャビンアテンダントの主な就職先は、国内線航空会社や、海外の国際線航空会社です。基本的に規模の大きな大手航空会社は知名度が高く、就活生からの人気が高いようです。 多くの人数を採用するケースもありますが、それでも競争率は高いので、就職活動の際はしっかりと対策しておきたいですね!
LCC(格安航空会社)で働く場合、乗客に提供するサービスに違いがあるので、大手とは業務内容が異なることも。採用人数は少なめで、大手と同じく競争率は高いようです。
航空会社は、会社ごとに違った雰囲気があり、自分の個性を生かして働きやすいのが魅力です!キャビンアテンダントを目指すなら、航空会社のホームページやSNSなどで各社の社風をチェックしながら、自分に合う就職先をイメージしてみましょう。
「JOB-BIKI」でキャビンアテンダントを目指せる大学を調べよう!
高校生からも人気の高い、キャビンアテンダントの仕事。航空機内で果たすべき責任が多いので、時には大変なこともありますが、自分の能力を生かして世界へ羽ばたく大変やりがいがある仕事といえます。興味がある人は、ぜひキャビンアテンダントになるための進路を「JOB-BIKI」で検索してみてください。検索画面で航空会社の名前を入力すれば、目指せる大学をチェックできますよ。