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システムエンジニアになるには?求められる資質や能力

2022.11.10

カテゴリー:
資質や能力を活かして仕事をするシステムエンジニアの男性

IT業界で活躍しているシステムエンジニア(SE)は、システムの設計・開発などを担当する仕事です。高校生の皆さんの中には、学校の必修科目を通してプログラミングに興味を持った人も多いかもしれませんね。システムエンジニアの仕事について知って、将来の自分をさらに具体的にイメージしてみましょう!

今回は、システムエンジニアの仕事内容や求められるスキル、取得しておきたい資格、キャリアプランなどについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!


システムエンジニアとは?

設計を行うシステムエンジニア


システムエンジニアとはどのような仕事をする職業なのでしょうか?最初に、システムエンジニアの特徴やプログラマーとの違い、平均年収などを見ていきましょう!

システムエンジニアの特徴

システムエンジニアは、情報システムの設計や開発をする職業です。就職先によっては、金融や製造など、さまざまなジャンルの開発に携わることもできますよ!

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違い

プログラマーは、システムエンジニアとは仕事の範囲が違います。例えば、プログラミング用の命令文を記述する「コード」 を書くことは、プログラマーの仕事です。それに対してシステムエンジニアは、お客様の要望を聞き出して、システムを設計する役割を担います。

システムエンジニアの現状と平均年収

システムエンジニアの平均年収は733.6万円で、高い水準にあります。現状は、多くの企業でシステムエンジニアが不足しているので、今後ますます需要が増していくと考えられています。将来性のある職業で、活躍のチャンスが期待できそうですね!

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/318


システムエンジニアの仕事内容

社内で打ち合わせをするシステムエンジニア


システムエンジニアは、お客様とのやり取りからシステムの管理まで、さまざまな仕事をしています。ここでは、システムエンジニアの業務内容や、やりがいについてご紹介します!

システムエンジニアが任される主な業務

・要求分析
お客様の要望をヒアリングします。現状の課題となっているポイントについて聞き出しながら、どういった設計・開発が必要かを判断していきます。

・要件定義
要求分析の後は、どのようなシステム開発を行うべきか、方針を決めていきます。お客様の要望をふまえるのはもちろん、開発にかかるお金や、納品の期限なども考えながら判断していきます。

・基本設計
システムの基本となる設計を行います。この段階で、システムの機能や操作方法、画面のデザインなど、全体的な設計が定まってきます。

・詳細設計
基本設計が決まったら、さらに具体的なシステム設計を行います。プログラマーが仕事をしやすいように、作業のために資料を 作成しておく必要もあります。

・プログラミング
詳細設計まで決まったら、プログラマーに依頼して、実際にプログラミングを始めます。

・テスト
プログラミングが終わったら、システムが設計通りに動作するかを確認します。不具合がないかをしっかりとチェックしていきます!

・運用・保守
システムが完成したら、いよいよ運用がスタート!トラブルに注意しながら、もしも障害が発生してしまったら、速やかに復旧できるように対応していきます。

システムエンジニアの仕事のやりがい

・最新のITスキルを身に付けられる
システムエンジニアとして働くためには、常にアンテナを張って、最新のITを学んでいくことが必須。専門性の高いITスキルを身に付けると、さらに活躍できる場が広がります!

・多くの業界の仕事に関わることができる
システムエンジニアの仕事では、幅広い業界や業種の人と関わることもできます!さまざまな開発の経験を重ねれば、規模の大きなシステムの開発や、最先端の技術を使った難しい仕事もこなせるようになるでしょう。

・平均年収が高め
システムエンジニアの平均年収は高めです。会社によっては、成果が給料にしっかりと反映されることも。システムエンジニアの求人情報をチェックして、どれくらい稼げるのかを調べてみると、将来働く自分をイメージするときの参考にできそうですね!


システムエンジニアになるには?

システムエンジニアになるために資格の勉強をする男性


システムエンジニアになるには、どのような勉強が必要でしょうか?取っておきたい資格などはあるのでしょうか?最後に、システムエンジニアに必要な勉強ができる大学や必要な能力、おすすめの資格、キャリアプランなどについてお伝えします!

システムエンジニアになるための勉強ができる大学・学部

システムエンジニアとして働くためには、情報工学系の知識が欠かせません!就職したい業界によっては、経営工学や電気電子工学、機械工学などの専門知識が必要なことも。ただし、なかには文系学部を卒業してシステムエンジニアを目指す人もいます。たとえどのような学部を出たとしても、日々更新されるIT関連の知識を学び続けることが大切です!

システムエンジニアに必要な資質と能力

・コミュニケーション能力
システムエンジニアは、取引先の担当者やプロジェクトチームのメンバーなど、さまざまな人とやり取りして業務をこなしていきます。そのため、コミュニケーション能力がある人は、周りと協力しながらシステムエンジニアの仕事を進めやすくなるでしょう!

・問題解決力
IT関連の現場では、思いがけないトラブルに見舞われてしまうことも!だからこそ、システムエンジニアとして働くには、問題が起こったときに適切な解決方法を考えて実行できる力も重要だといえます。

・理解力
システムエンジニアは、クライアントの業務に関する知識と、ITの知識を常に理解していく必要があります。現場では物事を速やかに、正確に理解する力が欠かせません。

・論理的に考える力
システムの仕様を考えるときや、開発スケジュールを決めるときには、筋道を立てて考えることが大切です!システムエンジニアにとって、論理的な思考力は決して欠かせない能力だといえるでしょう。

取得していると有利な資格

・基本情報技術者試験
「情報処理推進機構(IPA)」による試験です。基礎的な内容の問題が出されるため、これからシステムエンジニアを目指すなら受験を考えてみましょう。

・応用情報技術者試験
基本情報技術者試験よりも難しい試験です。システムエンジニアの仕事でさらに成長したい人は、ぜひ受けておきたい試験だといえます!

・システムアーキテクト試験
システムエンジニアなど、システム開発の中心となる立場の人におすすめされている試験です。難易度の高い、上級者向けの試験にもチャレンジしてみては?

・ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークエンジニアやインフラエンジニアのために、ネットワークに関する知識を問う試験です。エンジニアとして活躍する分野が決まったら、合格を目指したいですね!

システムエンジニアになるために目指すべき就職先

・ソフトウェア開発会社
システムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアなどを開発する会社です。所属するシステムエンジニアは、社内のさまざまなポジションにいる人と協力しながら開発を進めていきます。

・システム開発会社
取引先のシステム開発や運用、保守などを手がける会社です。SIerの下請けとしてシステム開発を請け負うこともあります。

・社内SEを募集している会社
システム以外の業界の会社のIT部門に就職するルートもあります。この場合、システムを自社で開発するほか、さまざまなトラブルへ対応するなど、会社内で活躍するのがシステムエンジニアの役割です。

参考:SES、SE、SIer、ITコンサルタントの違いとは?各特徴や違いについて解説! | SES業務管理の統合ツール Fairgrit®公式サイト

システムエンジニアになった後のキャリアプラン

・プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、案件の計画立案や進捗管理などのマネジメントを行うのが仕事内容です。システムエンジニアとは異なり、管理者としてのスキルも求められます。

・セールスエンジニア
営業部門で活躍するのがセールスエンジニアです。ITの知識を生かしてお客様への営業を行うこともあれば、営業担当者と一緒に取引先へ訪問して、提案していくこともあります。

・ITスペシャリスト
ITスキル標準(ITSS)にもとづき、特定の分野で高いレベルのスキルを認められた人は「ITスペシャリスト」と呼ばれます。得意なITスキルを追求して、さらなるレベルアップを目指していきましょう!

・ITコンサルタント
ITコンサルタントは、お客様が経営で抱えている課題に対して、ITを活用しながら解決策を考えて提案します。ITの知識だけでなく、会社の経営に関する知識も必要です。

・フリーランスのシステムエンジニア
就職して経験を積んでから、フリーランスになって独立する道を選ぶ人もいます。独り立ちすると自分で対応する業務が増えるので、それだけ仕事の負担も多くなりますが、自分が働いた分だけ能力に見合った報酬を得られる点は魅力です!


システムエンジニアの勉強ができる大学は「JOB-BIKI」で検索!

ITに関する仕事のなかでも、システムエンジニアは今後も幅広い業界での活躍が期待できる職業だといえます!情報処理などの学習をしていなくても就職できる場合もありますが、大学でIT系の専門知識を学んでおくと、就職の時点で役に立つでしょう。システムエンジニアを目指す人は、ぜひ「JOB-BIKI」を使って勉強できる大学を検索してみましょう!検索画面では業種の「IT・広告・マスコミ」から「ソフトウェア・SI」を選んで、進学先の情報をチェックしてみてくださいね。

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