ITコンサルタントとは?仕事内容や求められるスキル・資格
2022.11.16
ITコンサルタントは、IT を使って企業を経営する人の課題と向き合う仕事です。最近話題になっている、 デジタルトランスフォーメーション(DX)推進にも関わることから、注目が集まっています。
こちらの記事では、ITコンサルタントの仕事内容や求められる能力、活躍に役立つ資格について解説します。高校生の皆さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
ITコンサルタントとは?
ITコンサルタントは、IT系の仕事のなかでも耳にする機会の多い職種ではあるものの、その実態をあまり知らないという人も多いのではないでしょうか?ここでは、ITコンサルタントの役割や業務内容を解説します!
そもそもコンサルタントとはどのような職業?
コンサルタントは、クライアント企業(お客様)の経営における課題を分析して、その解決策を提案する職業です。そんなコンサルタントには、さまざまな種類があります。例えば、IT分野に強みを持つコンサルタントを「ITコンサルタント」、経営に関するアドバイスを行うコンサルタントを「経営コンサルタント」と呼びます。
コンサルタントは「コンサルティングファーム」と呼ばれる組織に所属することが多くなっています。コンサルティングファームにも多くの種類があり、戦略系や人材系などと呼ばれ、それぞれが得意とする分野ごとに分けられています。例えば、ITコンサルタントならIT系コンサルティングファームに所属して、お客様からの依頼に応じてコンサルティングサービスを提供しています。
ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルタントの仕事は、大きく3つの流れに分けられます。それぞれの内容をチェックしてみましょう!
まずは、お客様の経営層や現場責任者に聞き取りを行って、経営の課題を見つけていきます。すでに導入しているITシステムや仕事の進め方などを確認して、分析することによって、企業が抱えている課題を発見していきます。
次は、分析結果をふまえて、ITの観点から課題を解決する方法を考えたら、お客様への提案を行います。解決策をとるときは、取り組みの手順や導入するタイミング、現在使っているシステムとの相性など、さまざまな視点を持つことが重要です!
最後は、IT戦略を実現するためにプロジェクトを立ち上げて、現場をまとめあげます。具体的には、チームづくりやリスク分析、工程の管理などを行って、プロジェクトが円滑に進むようサポートするとても大切な役割です!なお、現場の指揮はプロジェクトマネージャーが担当して、ITコンサルタントは客観的な視点からアドバイスなどを行うケースもよくあります。
自分の得意なITの知識を生かして、お客様が無駄なお金を使わずに済んだり、お客様の事業を大きく成長させたりできることに、大きなやりがいを感じられそうですね!
ITコンサルタントの種類
・IT戦略コンサルタント
IT戦略コンサルタントは、会社を経営する人が抱える課題を、IT技術を活用しながら解決へと導く仕事です。お客様の課題を解決するためには、ITに関する知識はもちろんのこと、会社の経営に関する知識まで求められます。
・ERPコンサルタント
ERPとは、会社が持っている資源(人材やお金など)を、まとめて活用する基幹システムのことです。ERPコンサルタントは、こうした業務システムを使いながら、お客様の課題を解決していきます。そのためには、お客様の業界に関する知識から、財務や人事をはじめとした業務の知識まで、幅広い知見が必要です。
・SAPコンサルタント
そもそも「SAP」とは、世界的に使われている基幹システムの製品名のこと。SAPは会社の経営に関する情報を管理するためのシステムで、日本でも多くの企業が取り入れています。SAPコンサルタントは、このSAPの導入や活用を手助けします。特定の製品を専門としたコンサルタントもいるんです!
・SCMコンサルタント
SCMコンサルタントは、サプライチェーン管理に役立つ仕組みの提案や、プロジェクト管理、運用サポートなどを行うコンサルタントのことです。サプライチェーン全体の効率化を実現し、コスト削減や利益の向上につなげる役割を担う大切な仕事です!
SCMとは「Supply Chain Management」の略称で「供給連鎖管理」や「サプライチェーン管理」という意味があります。具体的には、サプライチェーン全体で情報を共有し、業務プロセスを効率化・最適化する手法を指します。
・CRMコンサルタント
CRMコンサルタントとは、お客様が抱える課題について、顧客戦略の視点からサポートする専門家のこと!主に、業務を効率化するシステム導入を助けたり、顧客対応を見直したりする業務を行います。CRMは「Customer Relationship Management」の頭文字を取った言葉で「顧客関係管理」という意味があります。
・PMOコンサルタント
PMOコンサルタントは、プロジェクトマネージャーとお客様との間に入り、マネージャーのサポートやリスク管理などを通してプロジェクトを成功へと導く人材です。プロジェクトマネージャーの多忙でリソースが不足している会社などで活躍できます!PMOは「Project Management Office」を略した言葉です。
ITコンサルタントに求められるスキルや知識とは?
ITコンサルタントの仕事内容は幅広くあり、求められる能力や業務知識も多いことが特徴です。ここでは代表的なものをご紹介します!
IT戦略の立案力
コンサルティングを依頼するお客様はITの専門家ではないため、専門知識などの詳しい情報は知らない人が多いでしょう。そんな中、ITで課題を解決するための企画を立てて、お客様に納得していただけるように、わかりやすく提案する必要があります。適切な解決策を考えるには、最新のITに関する情報収集が必須なことは言うまでもありません。
問題解決力
お客様がどんな課題を抱えているかを理解するためには、まずITコンサルタントがお客様の業務について十分に理解している必要があります。それだけでなく、さまざまな業務に対して、それぞれどのような対策が考えられるのか、解決に続く道を導き出す力がいるのです。
コミュニケーションスキル
ITコンサルタントが携わるプロジェクトでは、プロジェクトマネージャーからシステムエンジニア、インフラエンジニアやプログラマーまで多様な立場の人材と交流しながら仕事を進めていきます。そのため、計画を円滑に進行するには、お客様の意図を正確に理解し、こちらの情報をわかりやすく相手に伝えられるコミュニケーション能力も重要です!さらに、外資系企業で働く場合には、高い英語力が求められるケースもあります。
マネジメントスキル
ITコンサルタントには、プロジェクトを計画に沿って着実に進めるために、マネジメントスキルも必要です。全体の進み具合を確認しながら、複数人で一つのチームとして協力していくためには、管理する力も身に付けておきたいですね。
倫理感と責任感
ITコンサルタントの仕事は、お客様に経営のアドバイスを行う立場上、大きな責任がともないます。時には、お客様に多くの資金を使うような大きな提案をすることも。その成果が会社の経営に影響を与えるからこそ、常に高い倫理感や責任感を持って仕事をすることが大切です。
ITコンサルタントにおすすめの資格
ITコンサルタントとして活躍するには、必ず資格を取らなければならないわけではありません。しかし、専門資格を持っていることで自分の能力が証明されて、将来のキャリアアップにつながるケースもあります。続いては、ITコンサルタントにおすすめの資格をご紹介します!
ITストラテジスト試験
ITストラテジストは、経済産業省が管轄していて「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」が試験をする国家資格です。IT系国家資格のなかでも特に難しいといわれる「高度情報処理技術者試験」に分類されています。経営戦略に基づいてIT戦略を決める力や、プロジェクトを成功させるための知識や技能などが試験内容となっています。ITコンサルタントを目指す人は、ぜひ挑戦してみてくださいね!
プロジェクトマネージャー試験(情報処理技術者試験)
プロジェクトマネージャー試験は、ITストラテジストと同様に、IPAが実施する国家試験です。資格を取得すると、プロジェクトを円滑に遂行するための管理手法を習得していることを、身の回りに証明できるようになります。会社によっては、プロジェクトマネージャーがいないケースもあるので、役割を掛け持ちになることもあるようです。資格を持っていると、活躍の場が広がるかも!
ITコーディネータ
ITコーディネータは、ITだけでなく、経営やマネジメントに関するプロフェッショナルであることを認定する民間資格です。ITと経営の橋渡し役として、経営のIT化をサポートできるため、ITコンサルタントとして活躍する際にも資格が役に立つでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、企業における成長戦略の策定やアドバイスを行う専門家です。国家資格であり「日本版MBA」と呼ばれることもあります。経営コンサルタントを目指す人が取得するケースが多いですが、経営者の視点に立って解決策を提示できるので、ITコンサルタントとしてより良い提案ができるかも?
ITコンサルタントとして活躍して理想のキャリアパスを実現しよう!
今回は、ITコンサルタントの主な業務内容や必要なスキル、なりたい人のためにおすすめの資格についてお伝えしました!現代社会では 、業界や業種を問わず、ITを活用した業務改革や変革が求められています。
そのため、ITの知識だけでなく経営者の視点にも寄り添えるITコンサルタントは、需要が高く、将来性のある職種といわれているのです。コンサルタントとして商学部や経済学部、経営学部で学ぶか、情報工学科や情報科学科などで情報処理を学びITエンジニアを目指しましょう。憧れの職業で、自分のスキルを活かせるといいですね!
お伝えしたように、ITコンサルタントにはITや経営を中心とした幅広い知識が求められるので、未経験からいきなり就職するのは難しいかもしれません。まずはSE(システムエンジニア)としてIT業界で経験を積んでから、少しずつ経営に関する知見を増やして、コンサルティング企業へ就職するといいでしょう。そのため、進路を決めるときは、IT業界の企業についても調べてみてくださいね。
将来ITコンサルタントを目指せる大学を探すなら、ぜひ「JOB-BIKI」で検索してみてください!調べるときは、検索画面の業種選択で「IT・広告・マスコミ」の「ソフトウェア・SI」からチェックしましょう。システムインテグレーターに多く入社している大学が見つかりますよ!