ネイリストになるには?仕事内容や求められる適正・キャリアプラン
2022.12.01
指先のおしゃれには、人の心を和ませたり、元気にしたりする力があります。日々を充実して過ごすためや、特別な日を演出するために、今日も多くの女性がネイルを楽しんでいます。そんな爪のケアや装飾をするのが、ネイリストの仕事です。
この記事では、ネイリストの仕事や、向いている人の特徴などをお伝えしてきます。ネイリストがどんな仕事なのか知りたいときや、美容系の仕事に興味をもったときに、ぜひお読みください。
ネイリストとは?
ネイリストの仕事が気になったら、まずは職業について基本から確認してみましょう。仕事の内容、やりがい、年収などをご紹介します。
ネイリストの仕事の内容
ネイリストは、お客様の爪にケアや装飾をする仕事です。具体的な内容は、爪を磨いたり整えたりお手入れをする「ネイルケア」や、爪に色を塗ったりデザインをほどこしたりする「ネイルアート」など。お客様が指先のおしゃれを楽しんで、明るい気持ちになっていただけるよう、健やかで美しい爪に仕上げます。
ネイリストの仕事のやりがい
ネイリストの仕事では、お客様の爪を美しく仕上げることを通して、日々に彩りを添えることができます。なかには結婚式や記念日など、特別なイベントのために来店される方もいらっしゃいます。自分が携わったネイルで、お客様に充実した時間を過ごしていただけるのは、大きなやりがいになりそうですね。お客様からの信頼を得られると、感謝の言葉をいただいたり、お店で指名していただいたりすることも!
ネイリストの想定年収
ネイリストの年収は、全国平均で319.8万円となっています。ハローワーク求人統計データによると、月額の賃金は全国平均で22.3万円。ネイリストは、経験を積むとお店で責任ある役割を持ったり、個人で活躍の場を広げたりできるようになるので、収入アップも期待できる職種です。
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/128
ネイリストに求められる資質
ネイリストに向いているのは、一体どんな人でしょうか?仕事で求められる資質をチェックしてみましょう。
流行に敏感
お客様から選ばれるネイリストになるには、その時々の流行を押さえて、新しいデザインや技術をどんどん取り入れていくことが大切。ネイルのトレンドは、日々変化していきます。旬の情報を常にチェックして、流行りのネイルを提案できると、お客様に喜んでもらえる仕事ができるでしょう。
人が好き
ネイリストとして仕事を続けていくためには、お客様の要望を聞いた上で、丁寧にコミュニケーションを取りながら提案していく必要があります。お客様に信頼していただき、次の指名をいただくことが重要なので、ネイルの技術だけでなくしっかりと人間関係を築ける人が向いています。
細かい作業が得意
ネイリストは勤務中、数時間にわたり爪を塗ったり装飾をほどこしたりと、細かい作業を続けることになります。こうした細やかな手作業が仕事の中心となるので、手先が器用なことはもちろん、作業を長時間続けてもストレスを感じないことが資質といえるでしょう。
ネイリストになるための方法3選
ネイリストになるために、必須の学部や専攻などはありません。ただ、将来的に自分のお店を持つなど、ネイリストとして夢を叶えるには、大学での学びがプラスになります。たとえば、美術系の学部でデザインや色彩を学んだり、経営学部で学んでサロンの経営者を目指したり、ネイルに活かせることがたくさんあるのです!ここでは、ネイリストになるための方法を3つご紹介します。
専門学校や養成スクールに通う
専門学校や養成スクールには、ネイリストに必要な知識やスキルを身に付けて、プロを目指すコースがあります。これらの学校では、将来ネイリストのように特定の仕事に就くことを目指して、専門的な授業や実習を受けることができます。
ネイリストの資格を取得する
・JNECネイリスト技能検定
ネイリストに関する資格のなかで、もっとも有名な資格の一つです。実技試験と筆記試験があり、合格すればネイリストに求められる幅広い知識やスキルの証明になります。ネイリストを目指すなら、ぜひチャレンジしたいですね。
・JNAジェルネイル技能検定
ネイル技術のなかでも、ジェルネイルに関する資格です。ぷっくりとしたジェルで指先を彩るジェルネイルは、サロンでも人気の高いメニュー。資格を取ることで、お客様にジェルネイルを安全に楽しんでいただくための知識とスキルが身に付きます!
・ネイルサロン衛生管理士
ネイルサロンの衛生管理に関する資格です。お客様に安心してサロンを利用していただくためにも、お店を清潔に保ち、管理していくことが大切。そんな衛生管理を基本から学んで、お店の運営で活かせるようになります。
・ネイルサロン技術管理者
ネイルサロンでお客様に提供する技術を高めるための、お店全体の技術管理に関する資格です。講習を受けるには、ネイリストとしての実務経験を積んだり、ほかの資格を取得したりする必要があります。仕事で経験を重ねてから資格の取得を目指してみましょう。
・JNA認定講師資格試験
ネイリストとしての高い技術や信頼性を証明できる、講師の資格です。試験を受けるには、プロのネイリストとして実務経験があることや、「JNECネイリスト技能検定」の1級に合格していることが必須。トップクラスのネイリストを目指すなら、夢を叶えるためにいつかチャレンジしたいですね。
ネイルサロンへ就職する
社会人になる前に大学で幅広い教養を身に着けながら、アルバイトで経験を積むこともできます。ネイリストは採用において経験者が有利になる仕事。ネイル未経験の人や、学生が働けるお店もあるので、ぜひ求人情報を調べてみてくださいね。お店によっては、ネイル技術の研修を受けさせてもらえたり、資格を取るサポートが用意されていたりすることも。大学での勉強と両立しながら、ネイル技術を身に付けるチャンスです!
ネイリストのキャリアプラン
ネイリストになったら、どんな場所で働くのでしょうか?また、仕事で経験を積んだ後には、どんな働き方ができるようになるのでしょうか?最後に、ネイリストのキャリアについてお伝えします。
ネイリストの就職先
多くのネイリストは、ネイルサロンやエステサロンなどのお店で活躍しています。ネイルサロンは、ネイルのサービスを専門とするお店です。エステサロンや美容室では、ネイルだけでなくボディケアやヘアメイクなど、幅広い美容のメニューが提供されています。そのため、ネイリストが美容師などの他のスタッフと協力しながら働くこともありますよ。ほかにも、結婚式場に就職して、花嫁にブライダルネイルをするネイリストもいます。
ネイリストのキャリアプラン
憧れのネイリストとしてお店で働き始めたら、その先はどのような働き方ができるのでしょうか?まずは、ネイルサロンの店長や副店長など、お店のスタッフを管理する立場を目指す道があります。ほかにも、独立して自分のお店を開いたり、フリーランス(個人で契約して仕事をする人のこと)として働いたりと、さまざまな道があります。なかにはネイル技術に磨きをかけて、ネイリストを育成する講師になる人も!ネイリストになった後も、自分の夢を持っていろんなチャレンジができそうですね。
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ネイリストになるには決まった進路がないため、さまざまな選択肢から自分でプロになる道を選ぶことができます。大学で学びながら、ネイリストになるためアルバイトなどで経験を積む方法もありますよ。
たとえば、海外セレブのネイルを手掛けるネイリストであり、会社経営やネイルスクールの学院長を務める高野尚子さんがいます。彼女は短期大学を卒業後、美容に関するさまざまな職種を経験した後、ネイリストとなっています。このように、大学や短期大学で学びながらネイリストを目指す道もあるのです!
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