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プロゲーマーになるには?仕事内容や年収、必要な資格・資質を解説

2022.12.02

カテゴリー:
試合中のプロゲーマーの男性

世界各地で開催されるeスポーツ大会で活躍するプロゲーマー。見ている人をワクワクさせてくれるプロゲーマーの存在に憧れている人も多いでしょう!プロゲーマーの主な仕事は大会に出ることですが、ほかにもさまざまな場面で活躍する機会があります。プロゲーマーには、ゲームの実力以外にどんな能力が必要とされるのでしょうか?今回は、プロゲーマーの仕事内容や求められる能力、目指すための方法などをご紹介します。


プロゲーマーとは?

eスポーツの練習をするプロゲーマーの男性

プロゲーマーの仕事には、どういったものがあるのでしょうか。こちらでは、具体的な仕事内容をはじめ、仕事のやりがいや想定年収などをお伝えします。

プロゲーマーの仕事の内容

プロゲーマーは、eスポーツの大会に出てゲームをプレイするのが主な仕事です。eスポーツとは「Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)」のこと。ゲームの対戦をスポーツ競技のようにとらえて使う言葉です。日本大会はもちろん、国外の選手と競える世界大会があり、種目別に戦います。大勢の観客に見守られて、熱狂的な応援のなかで競技できる大規模な大会も!

また、eスポーツの大会に出る以外にも、スポンサーと契約してイベント出演したり、ゲームのプレイ動画を配信したりといった仕事もあります。このように色んな仕事にチャレンジしていくことで、マルチに活躍するプロゲーマーを目指せますよ。

プロゲーマーの仕事のやりがい

プロゲーマーの魅力は、なんといってもゲームを仕事にできること!この仕事に憧れているゲーム好きの人も多いのではないでしょうか?プロゲーマーになるには日々何時間もの練習が必要ですが、それも苦にならないほどゲームが好きな人なら、楽しく仕事に挑戦できるでしょう。

また、eスポーツの大会に出ると、世界各地のさまざまなプレイヤーと戦うことができます。自分の腕を磨いて強い相手と対戦し、勝てたときには大きな達成感を得られるはず!

プロゲーマーの想定年収

プロゲーマーは、eスポーツの大会で優勝したり、上位入賞したりすることで賞金をもらい、そのお金で生計を立てます。人によっては、イベント参加やメディア出演などでお金を稼ぐことも!また、ゲームのプレイ動画をインターネット配信することで、広告収入を得る人もいます。ほかには、ゲームを専業とするのではなく、働きながら兼業でプロゲーマーを続ける人もいます。

プロゲーマーの年収は人によって差が大きく、はっきりとした目安はありません。つねに大会で上位に入るようなプロゲーマーは、1億円以上の年収があるといわれています。トッププレイヤーになったときの年収が高いのは大きな魅力ですね!ただ、高額賞金をもらえるのは一握りです。一般的な平均年収は400万円~450万円程度と考えられています。大会での結果によって収入が大きく変わるので、安定して稼ぎたい人は給料のもらえるプロチームに入ることを目指したり、支援してくれるスポンサーを探したりします。

有名なプロゲーマー

有名なプロゲーマーとその出身大学、主な戦績を紹介します。

プロゲーマー出身大学主な戦績
ときど東京大学ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 ス 団体優勝
板橋ザンギエフ早稲田大学闘会議 優勝 Capcom Cup Final 準優勝
ヤマグチ慶應義塾大学ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 トライアウト大会#5 準優勝

プロゲーマーは高学歴な人が多いです。難しい課題に取り組む精神力や問題解決力という点で、勉強とゲームには似ているのかもしれません。

プロゲーマーになれる確率

日本eスポーツ連合によると、日本で正式にプロゲーマーとして登録されているのは322名です(2024年時点)。

eスポーツの競技人口は約390万人と言われているので、プロゲーマーになれる確率は0.008%となります。プロ野球選手になれる確率が0.1%と言われているので、プロゲーマーになる道はそうとう厳しいと言えます。

参考:プレイヤー | 一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト (jesu.or.jp)

プロゲーマーに必要な素質や資格

戦略を考えるプロゲーマーの男性

プロゲーマーになるために特別な資格は必要ありません。プロゲーマーにとって、もっとも大切なことはゲームの実力ですが、それ以外にもさまざまな能力が必要です。プロゲーマーにはどんなことが求められるのかをチェックしてみましょう。

精神力が高い

プロゲーマーは厳しい練習を続けて優勝・入賞を目指します。1日の大半を練習に費やすことも珍しくありません!そのため、向上心を持って努力し続けられる、粘り強い精神力が求められます。

また、eスポーツの世界には、賞金総額が何十億円にもなる大きな大会があります。そんな大会では、広い会場を埋め尽くすほどの観客が来ることも。プレッシャーのかかる状況のなかで実力を発揮できる精神力も重要ですね。

論理的思考力がある

ゲームに勝つためには戦略的にプレイすることが大切です。対戦相手や自分のチームなどの状況を分析して、リアルタイムで適切な戦略を導く必要もあります。普段からゲームのことを研究し、特徴やルールをしっかりと把握しておくことも欠かせません。

判断力が高い

ゲーム中の状況は目まぐるしく変わります。突然のできごとにも瞬時に対応できる人なら、ゲームを有利に進めることもできるでしょう!

コミュニケーション能力が高い

「プロゲーマーにコミュニケーション能力なんているの?」と思う人もいるかもしれませんね。実際は、プロゲーマーは多くの場面でコミュニケーションをとることになります。たとえば、個人ではなくチームに所属してプレイする場合は、メンバー同士で協力しなければ勝つことができません。スムーズな連携プレイのためにはコミュニケーションが不可欠です。

また、スポンサーと契約できた場合は打ち合わせの機会が増えます。支援してくれる企業の人に対して、マナーを守りながら会話できることも大切です。さらに、応援してくれるファンに対してコミュニケーションをとり、感謝を伝える機会もあります。プロゲーマーとして活躍するほど、コミュニケーション能力が必要な場面は多くなるでしょう!

英語力がある

eスポーツの大会は海外で開催されることも多いため、英語力があると有利です。対戦相手と交流しやすくなるほか、国外のスポンサーや運営者などともコミュニケーションをとれるようになります。高い英語力があれば、より多くのチャンスをつかめるようになりますよ!

プロゲーマーになるには

eスポーツの大会で入賞を果たしたプロゲーマーの男性

プロゲーマーになるために必須となる学問や専攻はありません。ただし、大学に通いながらプロゲーマーを目指す方法もあります。ここでは、どんな方法でプロゲーマーを目指せるのかを確かめていきましょう。

プロチームに所属する

プロスポーツ選手のように、チームに所属しながらプロゲーマーとして活動する方法があります。プロゲーミングチームなら、給与が支給されることも。安定した収入を得やすいことがメリットの一つですね。

ただし、ある程度の実力がなければプロチームへ入団することはできません。たまに行われる「トライアウト」と呼ばれる募集に応募し、合格したらチームへ入れることがあります。また、大会で成果を出し続けることでスカウトが来て入団するパターンもあります。

世界中の大会で入賞する

eスポーツの大会は世界中で開催されています。チームに所属しなくても、個人で出場できる大会に参加してプロゲーマーを目指せます。上位入賞を繰り返して実績をつくっていけば、スポンサーから声がかかることも!スポンサー企業を宣伝するかわりに報酬をもらいながら、プロゲーマーとして活動していくこともできるようになります。

専門学校に通う

いきなり大会に出るのではなく、プロゲーマーを養成する専門学校へ通い、スキルを身に付けていく方法もあります。学校によって学べる内容はさまざまです。ゲームプレイについてだけではなく、チームをマネジメントしていくための勉強や、eスポーツに関係するビジネスについての勉強ができることもあります。

ただ、「プロゲーマーに興味があるけれど、本当になれるのかわからない……」と不安な気持ちを持つ人もいるでしょう。将来の選択肢を増やしておきたいと考えるなら、幅広いことを学べる大学・短大などへ進学するのも一つの手です。たとえば、英米語学科や英米文学科などで英語力を鍛えておけば、プロゲーマーとしてはもちろん、ほかの業界に就職したときにも英語のスキルを生かせることがあります。

また、「プロゲーマーになれなくても、何かゲームに携われる仕事がしたい」と考える人もいるでしょう。たとえば、ゲーム開発の現場で働きたいと思ったら、ゲームプログラマーやグラフィックデザイナーなどを目指す道があります。その場合、情報工学系の学部や美術系の学部が候補になりますね。ほかにも、サウンドクリエイターになりたいなら音楽系の学部、シナリオライターを目指すなら文学系の学部などでスキルを学べます。

プロゲーマーとして活躍している人のなかには、ゲームとは関係ない学部を卒業した人もいます。どんな方法を選ぶにせよ、ゲームの練習を欠かさず続けていくことが一番大切です。大学に通いながら地道にゲームのスキルを磨いていけば、いつか道が開けるかもしれません!

プロゲーマーのキャリアプラン

eスポーツの大会に出場するベテランプロゲーマー

プロゲーマーは比較的新しい職業ということもあり、競技者は若い人が中心です。学生が活躍することも珍しくありません!特に、FPSや格闘ゲームなどの反射神経が必要なゲームは、若いほうが有利といわれています。ただ、年齢を重ねていくと、こういったゲームに勝つことが難しくなってくることも。同じジャンルで勝ち続けることに限界を感じたプロゲーマーは、種目を変えて競技を続けていくことがあります。

また、プレイヤーとしてではなく、コーチやマネージャーなど、サポートする側へ回ってeスポーツにかかわり続ける選択肢もあります。ゲームイベントの運営者や、専門学校の講師になる道も。プロゲーマーを引退した後のセカンドキャリアについても考えておくと、進路をイメージしやすくなるでしょう。


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有名なプロゲーマーのなかには、大学や大学院を卒業した人がたくさんいます。実際に東京大学・京都大学・東北大学・東京農工大学大学院などの出身者 もプロゲーマーとして活躍しています。大学によっては、eスポーツのサークルがあることも!

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