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スポーツ科学はどのようなことを学ぶ学問?活かせる職業

2023.09.01

カテゴリー:
スポーツをしている男性

スポーツ選手の活躍を見て、「将来はスポーツに関わる仕事がしたい!」と考えている人もたくさんいるでしょう。ですが、スポーツに関わる仕事は選手だけではないんです。選手を支えるトレーナー、コーチ、スポーツドクターがいて、初めて選手が試合に出られます。それに、学校の体育の先生だって、スポーツに関わる仕事ですよね。

これらの職業は、大学で「スポーツ科学」を学んでから目指す人が多いんです。今回は、スポーツ科学の基礎知識や活かせる職業について解説します!


スポーツ科学はどのような学問?

スポーツ栄養学の知見から食事のアドバイスをするトレーナー

ここでは、スポーツ科学の特徴や研究分野、関連する職業または仕事内容についてご紹介します。スポーツ科学という学問がどのように社会の役に立つのか、一緒にみていきましょう!

スポーツ科学とは

スポーツ科学とは「体育科学」とも呼ばれ、心理学・栄養学・生理学・社会学などの観点からスポーツを研究する学問の一種です。人々がスポーツから得る効果や可能性を研究し、健康や体力向上のアイデアを考えたり、アスリートの体づくりを科学的な見地からサポートしたりします。

スポーツ科学は、大きく「体育分野」と「健康分野」に分けられます。体育分野では、主にスポーツ競技に関わる研究をします。人々がスポーツ競技に取り組む際に、どのような問題があるのかを追究していくのです。健康分野では、主にスポーツを介した健康づくりを研究します。運動が人々の心身に与える影響、スポーツと栄養などに関して学んでいきます。

スポーツ科学に基づいた仕事の具体例

大学のスポーツ科学部の卒業生は、「スポーツ分野」「研究分野」「一般企業」などの進路を選ぶ傾向にあります。在学中に学べるスポーツマインドや社会貢献力を活かせる進路が選ばれていますね。

たとえば、スポーツ分野の代表的な職種として、スポーツトレーナーがあります。スポーツトレーナーはプロスポーツチームや実業団などで働いています。アスリートの食事や栄養の調整、トレーニング計画の作成、怪我の応急処理および防止、リハビリのサポートなど、二人三脚で選手をアシスタントします。アスリートが最高のパフォーマンスを得られるよう、専門家として支えるのが仕事です。

スポーツトレーナーになるには?仕事内容や求められる資質と能力を紹介

また、一般企業で活躍するスポーツ科学部の卒業生もたくさんいます。もっともイメージしやすいのは、スポーツ用品メーカーへの就職でしょう!スポーツ科学で学んだ知識を活かして、ランニングに適したシューズの研究や開発などに取り組み、幅広くスポーツに携わる卒業生も少なくありません。

このように、スポーツ科学に基づいた仕事は多くあります。しかし、アスリートに比べると知名度はそれほど高くありません。「スポーツ科学って何?」「どんな就職先があるの?」と気になっている方も多いでしょう。

そんなときは、逆引き大学辞典「JOB-BIKI」 を活用してみてください!たとえば、検索画面の就職先検索に、スポーツ科学に関連する企業の名前を入力してみましょう。一例として、テーピングやサポーターなどのスポーツケア用品でよく知られる「ピップ株式会社」を入れてみます。すると、就職先データが表示されるはずです。「JOB-BIKI」を使えば、将来のために目指すべき大学が簡単に見つかります。ぜひ活用してくださいね!

なお、「スポーツ関係の会社の総合職」や「スポーツ記者」のように、研究以外の分野でスポーツと関わる仕事もあります。そんなスポーツ関係の仕事については、以下の記事で紹介するのでぜひチェックしてみてください。

スポーツ関係の仕事のやりがいとは?就職先の種類、進学先などを解説


スポーツ科学で学ぶ主な分野

スポーツ医学をもとに触診するスポーツ整体師

ここでは、スポーツ科学で学ぶ専門分野の種類をご紹介します。一口にスポーツ科学といっても、その分野は幅広いんです!

スポーツ生理学

スポーツ生理学は、スポーツやトレーニングが人体に与える影響を研究する分野です。運動によって呼吸や血液の循環など体にどのような変化や反応が起こるのかを研究して、パフォーマンスを高める方法を学ぶんです。スポーツ生理学の知識は、スポーツトレーナーや健康運動の指導者を目指すなら欠かせません!

スポーツトレーナー学

スポーツトレーナーになるための知識やスキルを学ぶ専門分野です。健康管理や技術指導、トレーニング計画の作成などを学びますが、在学中に医療系の資格を取る学生も少なくありません。怪我の応急処理など、試合などで起こる万が一の場面に対応できる能力を身に付けることも重要です。

スポーツ栄養学

スポーツ栄養学は、食事とスポーツの関わりを研究する学問です。たとえば、運動により消費されるエネルギーや栄養素、適切な食事のタイミング、それらの消化吸収などを学びます。スポーツ栄養学で食事をコントロールすることを「スポーツ栄養マネジメント」と呼び、アスリートの健康維持や競技力向上に役立てられます。

スポーツ栄養学を修めることで、「公認スポーツ栄養士」の資格を取得できます。その後、スポーツクラブやトレーニングジム、一般企業に就職する人も多いですね。スポーツクラブでは選手や一般人に栄養指導を行います。企業では従業員の健康管理やパフォーマンス向上をサポートするのが一般的です。

スポーツ医学

スポーツ医学は、スポーツにより受ける外傷の治療と予防、リハビリテーション、健康増進などを学ぶ医学分野です。スポーツ医学を学ぶことで、スポーツクラブのスタッフやトレーナーとして活躍できます!スポーツに取り組む人たちの万が一の場面に備え、医療の観点から支える重要な学問です。

スポーツ心理学

スポーツ心理学は、人間の心の側面からスポーツを研究し、実践や指導に役立つ知識を学びます。運動発達、運動学習、健康スポーツ心理、スポーツ臨床、実践心理などはすべて、スポーツ心理学の一部とされます。スポーツ心理学を学ぶことで、アスリートのパフォーマンス向上、指導者としての指導力向上など、スポーツに関するさまざまな課題を解決できるんです!

スポーツ経営学

スポーツ経営学では、スポーツの組織運営、チームのマネジメントについて学びます。一言でいうと、経営学をスポーツ分野に応用した学問ですね!その知識を活かして、学校や公共施設、地域、企業などでスポーツイベントの企画や運営に携わる人が多いです。

体育学

スポーツや運動そのものに対して、科学的な研究を行う学問です。スポーツ心理学やスポーツ社会学、体育教育、生涯学習論などがこれに含まれます。体育学を学ぶなら、体育・保健学の基礎からスタートして、スポーツ心理学やスポーツ社会学を同時に修めるのが一般的です。


スポーツ科学を活かせる主な仕事

アスリートの体づくりをサポートするトレーナー

ここでは、スポーツ科学を活かせる主な職種と仕事をご紹介します!

教育やスポーツの指導、サポートに関わる仕事

・教員
学校で体育を指導する教員です。つまりは、皆さんもよく知っている体育の先生ですね!学校に通う生徒の健康状態やコンディションを見ながら、授業を通じて子どもたちの体づくりを促すのが仕事です。

・コーチ
サッカーや野球、バスケットボールなどのチームのコーチです。実業団やプロチームのコーチを目指すなら、スポーツ科学を学んでおくといいでしょう。なかにはアスリートとしての経験を活かしてコーチになる人も!

・トレーナー
スポーツトレーナーを筆頭とする民間の指導員です。アスリートや個人に対して運動や健康管理の指導を行います。スポーツ科学の知識を存分に活かせる仕事といえるでしょう。

商品開発や医学の研究に関わる仕事

・運動器具の開発・研究
一般企業に就職し、ダイエット用の運動器具や、お年寄りや障害者向けの運動・健康器具などを開発します。一般企業の中にも、体の仕組みを熟知しているからこそ活躍できる仕事があるんです。

・スポーツ用品の開発・研究
スポーツ用品メーカーで運動器具などの開発・研究をします。足への負担が軽いスパイク、風の影響を受けにくいユニフォームなど、スポーツを楽しむ人たちのためになる製品を生み出すのが仕事です。

・スポーツ医学やスポーツ栄養学の分野の研究
大学卒業後、スポーツ医学やスポーツ栄養学などの専門分野の研究に取り組む人もいます。大学などの教育機関に所属して、専門家として研究や学生の指導を通じて社会に貢献できます。


スポーツ科学の大学は「JOB-BIKI」で逆引き

運動が好きな人、スポーツを通じて社会貢献をしたい人にとって、スポーツ科学は魅力的な学問に感じるでしょう!スポーツ科学が学べる大学および学問は、全国にたくさんあります。「JOB-BIKI」では、学問の分野から大学を探すこともできます。大学検索画面の「学科を探す」に、「スポーツ科学」と入力してみてください。スポーツ科学を学べる大学をチェックできますよ!

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