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大学の選び方と選ぶポイントとは?高校生が後悔しない進路選択

2022.09.06

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キャンパスライフを楽しむ大学生

高校の進路希望調査や模試の志望校欄でなんとなく記入してきたけれど、大学受験が近づいてくると、どの大学を選んだらいいか迷ってしまう人も多いのでは?実際、たくさんの大学の中から、どのような基準で自分の進学先を選べばいいのでしょう。
この記事では、大学を選ぶ方法や、後悔しがちな大学の選び方のほか、なりたい職業に就くための大学選びのポイントをご紹介します。ぜひこの記事と「JOB-BIKI」を参考にして、後悔のない大学選びをしましょう!

進学する大学を選ぶ方法

進学する大学を選ぶには、さまざまな方法があります。ここでは、代表的な3つの方法と、3つの方法では選択に迷いがあって、さらに絞り込むための決め手が欲しいときに使う4つの方法をご紹介。ぜひ参考にしてくださいね。

1 就職実績で選ぶ

かつて大学は、偏差値や知名度を中心に選ばれていました。しかし今や、高校生の皆さんの約8割が、大学選びにおいて「就職に有利である」ことを重視する時代になっているのです。
ですから、大学を選ぶときは、「卒業生がどのような企業に就職しているのか」を事前に確認しておくといいでしょう。大学のウェブサイトやパンフレット、あるいは「JOB-BIKI」などで就職実績をぜひ調べてみてください。

また、学生の就職活動を支援するキャリアセンターが、どこまで親身になってサポートしてくれるかも重要です。就職活動の対策講座やサポートの充実具合について事前にチェックしておくのもおすすめ。就職に対して熱心なキャリアセンターなら、あなたがなりたい職業に就いている卒業生とコンタクトをとってくれることも!

2 学科で選ぶ

大学の学部は、専門領域ごとにさらに細かく分かれます。それが「学科」です。例えば、文学部の中には「哲学科」「史学科」などがあり、より専門に特化した研究ができるのです。あなたが「学びたいこと」が明確に決まっているのであれば、学科を軸にして大学選びをするのがいいでしょう。

この際に注意したいのは、学部名が同じだったとしても、大学によって紐付いている学科が異なること。希望とずれが生じないように、「逆引き大学辞典」で学科名から大学名を逆引き検索するのがおすすめです。

学科選びに迷っているなら診断ツールの「じぶんコンパス」を使ってみませんか。40の質問に答えることで、じぶんが興味のあること、性格的に向いている学問の分野がわかります。まずはじぶんのことを知ることから始めてみては?

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3 研究内容やゼミで選ぶ

大学はそもそも教育を行う研究機関なので、「研究したいこと」で選ぶのが王道といえます。
研究したいことが決まっているなら、研究したい分野のゼミがあるかをチェックしましょう。「ゼミ(ゼミナール)」とは、大学2、3年生になって所属する少人数の集まりで、指導教員のもとで、特定のテーマについて研究を進める授業のこと。一方的な講義形式の授業とは違い、指導教員やメンバーと、ディスカッションやグループワークなどによって学びます。

ゼミでの研究やそこで書く卒業論文は、大学での学びの集大成。理系のゼミの研究内容は、就職に直接結びつく場合も多くあります。指導教員やゼミを軸に大学を選ぶのはとてもおすすめの方法ですよ!

そこで活用したいのが「スタビキ」です。スタビキは大学でどんな研究をしているか調べられるサービスです。

まだ何を研究したいか、大学ではどのような研究をしているのか。簡単に知ることが出来ます。例えば「宇宙」に興味があってもまだ何を研究するかまで考えられない場合に「宇宙」で検索してみましょう。

「航空宇宙工学」だったり「暗黒物質」だったり宇宙に関する研究テーマが表示されます。いくつか繰り返していくことで、じぶんがどんな研究に興味があるのか、それをどの大学で学べるのかわかります。ぜひ使ってみてください。

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進学する大学を絞り込むための方法1 サークルで選ぶ

中学・高校時代に部活動に打ち込んできた思い出がある人で、大学でも学業だけでなく、サークル活動に注力したいと考えている人も多いのでは?
大学のサークルは、体育系や文化系、研究系、ボランティア系など多岐にわたります。ただ、テニスサークルなど一般的なものであれば多くの大学にありますが、競技人口の少ないスポーツを行うサークルは、大学によっては存在しないこともあるので注意が必要です。

広告・放送関係のサークルなど、あなたがやりたい職業に就いている人がOB・OGに多く、その卒業生のパイプによって就職しやすくなる場合も。就職を見据えてサークルを選び、そこから進学先の大学を選ぶのもひとつの手ですよ。

進学する大学を絞り込むための方法2 入試方式・入学難度から選ぶ

大学入試には、大学入学共通テストや大学ごとに個別で行う一般選抜のほか、「総合型選抜(旧AO入試)」「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」などの入試方式があります。
これらの入試は、あなたの大学進学後の学びへの意欲を重視し、調査書などの書類だけでなく、面接や小論文などで総合的に選考されるのが特徴。やりたいことへの学びの意欲が強いのであれば、総合型選抜や学校推薦型選抜で、広く門戸を開いている学部・学科を選ぶのはありです。

また、塾や予備校が実施する模試の合格判定を参考に、合格可能性が高い大学をセレクトする従来型の方法も。一般選抜の受験のみで考えているのであれば、入学難度で判断してはいかがでしょう?

進学する大学を絞り込むための方法3 学費で選ぶ

大学在学中にかかる学費も、大学を選ぶ上では大きなポイントです。国公立か私立か、あるいは文系か理系かによって学費が異なるだけでなく、同じ大学の理系学部でも、学部単位で学費は大きく変わってくるのです。
下記は、文部科学省が公表している国公立大学と私立大学の学費データです。学費はとても重要ですので、これらのデータや各大学のウェブサイトをチェックしながら、事前に保護者の方としっかり話し合いをしておくことをおすすめします。

文部科学省「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

文部科学省「2021年度学生納付金調査結果

また、学費や一人暮らしの生活費をまかなうため、奨学金制度を利用する方法もあります。奨学金には大きく分けて返済不要な「給付型奨学金」と、返済義務がある「貸与型奨学金」の2種類があり、独自の奨学金を設けている大学を進学先として絞り込んでみるのもいいでしょう。
奨学金の詳細については、下記のページをチェックしてみてくださいね。

奨学金&教育ローンの基礎知識

進学する大学を絞り込むための方法4 立地環境で選ぶ

大学を選ぶ上で、キャンパスの立地も大きなポイントです。家から1時間程度であれば通える範囲ですが、1時間30分~2時間以上だと、毎日の通学さえつらくなってしまうかもしれません。通学時間は学業やサークル、アルバイトなどに費やせる時間に大きく影響してくるので、しっかりチェックしましょう。

キャンパスのそばに一人暮らしをするとなった場合、キャンパスが大きな繁華街に近いのか、落ち着いた郊外なのかによって生活は大きく変わります。オープンキャンパスの機会には、住むことになりそうな町の雰囲気を確認するため、一度足を運ぶようにしてください。

後悔しがちな大学の選び方

悩む高校生


せっかく大学に入学しても、選び方によっては「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースもあるでしょう。ここでは、後悔しやすい大学の選び方についてご紹介します。

偏差値だけで選ぶ

模試の合格判定や受験偏差値は、自身の学力レベルに合った大学がわかりやすくなるというメリットがあります。しかし、合格判定や偏差値はあくまで目安でしかなく、固執するものではありません。大学に合格することは目的ではなく、手段。将来のために役立つ学びが得られるかどうかが重要なのです。

偏差値だけで選ぶのではなく、あなた自身に問いかけ、「何を学びたいのか」「学んだことでどんな方向へ進みたいのか」「キャンパスは自分に合った雰囲気なのか」「就職実績はどうか」などを調べたり考えたりしてから、大学を選ぶようにしてくださいね。

周囲の大人に言われるがまま選ぶ

大学を選ぶときには、親や塾・予備校の先生など、大人の意見を聞くこともあるでしょう。人生経験が豊富な大人の意見は確かに大切ですが、あくまで参考程度にすることをおすすめします。大人に言われたままに大学を選んで、入学後に「自分が望んでいた学びじゃなかった…」と後悔したり人のせいにしたりしても、大学受験前には戻れないからです。
大人からもらったアドバイスは参考にはしつつ、最後は「自分」が判断し、大学を決めることが重要。自分で選んだ大学であれば、後悔することも少ないはず!

知名度やイメージだけで選ぶ

「有名な大学だから」「なんとなくイメージのいい大学だから」という視点だけで進学先を選ぶのは、避けたほうがいいでしょう。一般的には好印象な大学であっても、自分にとって過ごしやすい大学とは限らないもの。ギャップがあれば、その分ショックも大きくなります。

もちろん、大学を選ぶときに知名度やイメージからスタートするのは決して悪いことではありません。しかし、進学後に後悔がないよう、「自分が学びたいことがあるか」「やりたい職業に就けそうか」「自分がその大学で学ぶイメージがわくか」など、軸を持った上で、さまざまな角度から大学を選ぶようにしてくださいね。

なりたい職業に就くための大学選びのポイント

研究する理系大学生

将来、どのような仕事をしたいのか、決まっているでしょうか?ここでは、なりたい職業に就くための、大学選びの3つのポイントについて見ていきましょう。

ポイント1 なりたい職業の就職実績を確認する

近年は、大学も就職実績をアピールすることが多くなっています。大学のウェブサイトに卒業生が就職した企業名や、金融業・メーカーといった業種ごとの就職率が公開されていることも。
大学の就職実績をあらかじめ確認しておけば、卒業後がイメージしやすくなります。なりたい職業が決まっている人は、大学のウェブサイトやパンフレットなどで、該当の職業の就職実績を確認するようにしてください。もしわかれば、大学全体の就職率だけでなく、学部・学科ごとの就職実績を確認します。
希望の職業に就くために国家/地方公務員試験や司法試験などの受験が必要な場合には、各試験の受験者数や合格率も確認しておくといいでしょう。

ポイント2 学部・学科から絞り込む

弁護士や薬剤師など、あなたがなりたい職業が資格や免許などを必要とするようなら、法学部や薬学部を選ぶことになります。すでになりたい職業と学ぶべき分野が決まっている人は、学部・学科で進学先を検討しましょう。「逆引き大学辞典」は、学部名や学科名で検索すると、全国の大学から該当する大学が表示されるサービスです。

一方で資格や免許を必要とせず、また特定の学部・学科から就職しているわけでもない営業職や企画職などを目指している人、あるいは現時点で「興味のある分野がない」という人もいるでしょう。そんな人には、幅広い分野を学べる「教養学部」「社会学部」「総合政策学部」「リベラルアーツ学部」などがおすすめです。これらの学部は社会課題を広い視野をもって解決する能力を養うことを目的にしているので、さまざまな学問を横断的に学べます。
入学1年目には基本的な教養を身につけ、2年生の終わりに専門分野を決める段階を踏む大学もあるので、ぜひ興味を持って調べてみてくださいね。

ポイント3 オープンキャンパスでゼミの指導教員に話を聞く

なりたい職業について学べるゼミや指導教員を軸に、進学先を決めるのはたしかにおすすめです。ただし大学のウェブサイトやパンフレットだけでは、情報に限りがあり、そのゼミや指導教員の雰囲気までつかむことはできません。話を聞くなどして実際に接してみないと、ゼミのような小集団の学びの雰囲気はなかなかわからないものです。

そこで、大学が7~11月に開催するオープンキャンパスや学園祭などに参加することをおすすめします!大学の施設を見学できたり、ゼミの指導教員とゼミ生との関係性などを感じ取れたり、模擬授業を受けられたりするので、大学生活を具体的にイメージしやすくなるはず。
興味を抱いていたゼミにもっと行きたくなったり、反対に自分が求めている学びではないことに気づいたりもします。ぜひ、オープンキャンパスで雰囲気を確認してみましょう。

大学・学部選びは「JOB-BIKI」をフル活用しよう

大学や学部を選ぶにはさまざまな方法がありますが、自分に一番マッチした方法がわからないという人もいるでしょう。進学したいと思う大学や学部を決められない場合には、「自分がなりたい職業」で探す方法がおすすめです。
「JOB-BIKI」を使って職業名で検索すると、その職業に就くための大学が即座に見つかります。ぜひチェックしてみてください!

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