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どんな分野?

 日本社会の国際化に伴って共通語としての英語の実践能力が必要になっており、語学教育へのニーズが高まっている。
 学校や塾など教育現場のほか社会人にビジネス会話を教える英語学校、児童・幼児向けの英会話スクール、さらに翻訳や通訳といった語学の専門職を養成する学校など、さまざまな対象向けの学校・スクールが語学教育の活躍の舞台となる。また、フランス語やドイツ語、イタリア語など外国語を学びたい人を対象とした語学スクールやカルチャーセンターの仕事もある。
 逆に世界から日本にやってくる外国人、あるいは日本の文化や社会に興味をもつ人に日本語を教える日本語教師の仕事も、今後の日本の国際化にとって重要な役割を果たす。

活躍の舞台

 語学教育をめざすには、文学系の学部で外国の文学や語学を専攻するのが一般的なコース。語学教育の場ではネイティブ教師が日常会話や正確な発音を教え、日本人教師は文法と正確な読解、初級の作文などを担当するケースが多いので、会話力そのものよりも“外国語による知的生産能力”を磨くことが重要になる。たとえば原文を読みこなして日本語で要約する、外国の文学を鑑賞して批評する、などの実践能力を鍛えることが大切だ。
 日本語学校では英語を利用して教える場合もあるが、現在は日本語だけで教えるのが主流。文学系の国文学科・日本文学科などで、日本語文法、日本語の発音の特徴を学ぶほか、日本の歴史や社会、文化的特徴なども身につけておく必要がある。

学問へのアプローチ

 語学教育においては、幼児・児童、学生、社会人など教える対象によって求められるスキルが異なる。こうした対象別の教育スキルを身につけた語学教員には幅広い活躍の場がある。
 小学校での英語教育が検討される中、特に注目されるのが、早期英語教育を目的とした英会話スクールなど幼児・児童向けの英語教員だ。ゲームや歌などで楽しみながら英語を教えるテクニック、さらにこどもたちの心をつかみまとめていく統率力など、学校教員と共通する教育能力も重要となる。
 日本語教師は、国内だけでなく世界各地へ活躍の場が広がっている。日本語の会話や読解能力、文章力を身に付けさせるための専門スキルに加え、日本の文化をよく理解していることが大切になる。

このキーワードについて学べる学問分野

文学・語学

“言語動物”である人間が、文字と言葉によって芸術や作品を生み生活を愉しみながら、考える力・洞察力・観賞力・コミュニケーション力を培養する古くて新しい「教養」ジャンル

総合科学

教育が持つ“総合性”に着目し、教員以外の人材育成のために登場した新領域。人文・社会・自然科学を統合して、現代の社会的テーマの解決にチャレンジ。高い教養と学識の修得が目標

教育学

教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標

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