テーマ 国際・コミュニケーション 留学サービス
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どんな分野?
生活が豊かになり、海外旅行に出かけるのが当たり前になった現代。観光旅行ではなく、海外生活を体験したり語学を勉強したいという人が増えている。こうした目的の渡航には、旅行目的とは異なり複雑で面倒な手続きが必要となるため、留学を支援する専門の代行業者の役割が大きくなっている。
仕事の種類は多彩で、受入先の学校や施設への登録や申し込み、滞在ビザの取得、航空機のチケットや滞在先住居の手配などに関し、相手方との交渉から契約書類の作成まで一貫して請け負う。
海外の学校で学びたい学生から、働きながら学ぶ「ワーキングホリデイ」を希望する若者、国際的な資格の取得をめざすビジネスマンまで「留学サービス」へのニーズは大きく広がっている。
活躍の舞台
留学サービスに関連する仕事には、まずなによりも高い語学力が大切だ。文学または外国語系の学部で「外国語学」を専攻することをおすすめする。大学ではまず「言語学」で、人間の言語に共通する特徴を理解し、言葉の多様性を分析する。さらに、耳から聞き取ることば、目で見る文字だけでなく、話し方や人のしぐさなど、人間の意志を伝えるためのさまざまなコミュニケーションについて学び、語学を感じ取る能力を鋭くする。
また、特定の外国の言語について、文化、社会、政治経済、産業などまで幅広い知識を身につけるとともに、ビジネス交渉の場にも通用する高度な英語コミュニケーション力や交渉力、さらに文章の読解力や表現力を磨くことも大切だ。
学問へのアプローチ
この仕事では、留学する人の希望や目的に適した国や都市、施設を紹介することがもっとも重要だ。留学先は、英語からスペイン語圏、アジア語圏まで広がっており、英語に加えて1カ国以上の語学をマスターすることが現場での強みとなる。
サービス業の側面が強く、滞在国での生活習慣のアドバイスをしたり、現地との頻繁な連絡によってトラブルを未然に防ぐこと、いざというとき誠実で柔軟に対応することも重要な業務の1つだ。
一層のスキルアップを求めて、大学への留学を希望する社会人、老後に海外での生活体験を希望する夫婦など、従来の若年層中心から、高齢者層まで顧客の幅が広がっており、こうした新しいニーズに応じたサービスを提供できる企画力も大切といえる。