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テーマ 福祉 番組制作

どんな分野?

 テレビやラジオで放送する番組の内容を企画し、取材、収録(撮影・録音)や編集を行って番組を完成させる仕事。放送局内の制作部門で行われるケースもあるが、たいていの場合、テレビ局の制作責任者(プロデューサー)に依頼された外部の制作会社(プロダクション)が実際の業務を担当している。
 家庭のテレビがお茶の間に1台から個室に1台ずつの時代に移り、価値観が多様化した今も、テレビ番組は誰もがいつでも楽しめる手軽な娯楽であることは変らない。報道や娯楽の番組を一般家庭に提供する制作の仕事には、老若男女の幅広い視聴者ニーズを把握して、時代を鋭く捉えた企画を立てること、そして人々を魅了する洗練された映像や音声を作ることが求められる。

活躍の舞台

 番組制作の仕事をめざすには、「社会学」または「芸術系学際」系の学部に設置される「メディア学」や「メディアデザイン学」、または「文化学」系の学部にある「マスコミュニケーション学」を専攻するとよい。
 大学では、報道機関としてのマスコミの社会的な使命や、新聞、雑誌、出版、テレビといったメディアごとの特徴やメリットとデメリットを理解したうえで、現場で役立つ番組制作の手法を実践的に修得する。
 企画書や番組の構成案の書き方、情報収集や取材の方法をはじめ、取材した素材から番組を作っていく技術(整理・編集)まで、制作の過程に沿って学んでいく。そのほか、テレビカメラや照明、録音マイクといった放送機器の扱い方も重要な学習項目となる。

学問へのアプローチ

 番組制作を専門的に学んだ人には、放送局またはプロダクションで働く「制作スタッフ」という進路が考えられる。
 仕事内容は、番組の企画案づくりのための情報収集にはじまり、企画書作成とプレゼンテーション、取材や収録のスケジュール管理、収録現場の準備、さらに出演者との交渉まで多岐にわたる。
 最初のうちは「アシスタント・ディレクター」としてさまざまな業務を経験し、やがて収録現場でスタッフに指示を出す「ディレクター」、さらに実力次第では番組の企画を統括して管理する「プロデューサー」に昇進する。カメラや音声・照明、ビデオ編集など放送機材の操作をマスターすることで、「技術スタッフ」として活躍する道もある。

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