テーマ こども アミューズメント産業
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どんな分野?
人々の嗜好が多様化している中、飲食店や販売店、映画館など、さまざまな施設をまとめた複合娯楽施設が人気を博している。これらの多くは、こどものいる家庭をターゲットとしており、郊外で駐車場も広く、自動車で出かけて一家が安価で一日楽しめる場所としてトレンドとなっている。
また、家族やこどもに娯楽を提供するアミューズメント(レジャー)産業として代表的なのが、キャラクターや食べ物をモチーフにした「テーマパーク」や、スリルのある遊具で楽しむ「遊園地」などの郊外施設。そのほか、市街地に多いのがテレビゲームやアクションゲームを置くゲームセンター、手軽に時間を過ごせるボウリングやカラオケなどで、いずれも大きな成長が期待される。
活躍の舞台
社会に娯楽を提供するアミューズメント業は、旅行・観光業に近く、これを専門に研究する学問分野も「観光学」と共通する点が多い。
大学ではまず、さまざまな社会現象を多角的に解明する「社会学」の手法で、余暇や遊びに関する理論的な知識を学ぶ。たとえば観光・旅行の歴史的変遷、現代社会における余暇やレジャーの意義、日本における余暇の位置づけと実態といったテーマがある。
これを踏まえた応用分野では、余暇に関する消費動向の分析、事前調査と企画開発、施設の設計やデザインなど、施設建設と運営の実例に即して実践的に学ぶ。中でもプロとしての「接客」術(ホスピタリティ)を理論・技術の側面から学ぶことは重要なテーマとなる。
学問へのアプローチ
最近の娯楽施設の建設では、衣料品や家具などを販売するアウトレットパーク、ショッピングセンターともリンクするケースも多く、こうした大規模店舗も含めた総合的な開発プランをリサーチ・企画し、計画を遂行していく企画力が求められている。
アミューズメント産業について専攻した人材の進路としては、まずアミューズメント・商業施設の開発や経営にあたる企業が挙げられる。そのほか、旅行・航空業界、宿泊業や飲食業などの余暇やサービスを提供する「ホスピタリティ」業界への就職も考えられる。
さらに、地域の文化施設や観光局職員など、アミューズメント産業をサポートする職種でも、企画力、創造力など、高度な専門能力を発揮できるだろう。
このキーワードについて学べる学問分野
総合科学
教育が持つ“総合性”に着目し、教員以外の人材育成のために登場した新領域。人文・社会・自然科学を統合して、現代の社会的テーマの解決にチャレンジ。高い教養と学識の修得が目標
教育学
教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標
経営学
人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴
児童学
家庭における「育児」に着目し、子どもの成長過程、親子・きょうだいの関係などを総合的に研究する。子どもの個性や感性をどう育むか、安心できる子育て環境の整備などがテーマ