テーマ こども ベビー用品
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どんな分野?
乳幼児の紙おむつ、ガーゼなどの衛生用品をはじめ、ベビー服、ベビーベッド、ベビーカーやチャイルドシートなどの育児用品、そのほか知能の発達を助ける知育玩具なども含まれる。直接肌に触れる衣服や衛生用品などでは、特別にやわらかく肌にやさしい素材が求められるなど、商品開発には大人用とは異なるニーズがある。育児用品や玩具については、高い安全性が求められるため、材質(触れたりなめたりしても安全)や物理的な構造(壊れない、挟まりにくい)について厳しい製品基準が設けられている。
近年では、子どもの数は少なくても一人ひとりを大切に育てようという傾向が強まっており、ベビー用品の市場は拡大するとともに、商品の高級化も進んでいる。
活躍の舞台
育児用品の専門メーカー、ベビー服を製造・販売するアパレルメーカーなどの業種が第一に挙げられる。あるいは、一般向けの衣料品や衛生用品、家具などの製造メーカーでも、ベビー用品の部門を設けているところがある。
また百貨店や量販店、小売店などにおいて、ベビー用品を扱う売り場で働く販売員という職種もある。売り場の経験を通じて商品に関する専門知識を身につけ、顧客のニーズを分析する能力を高めれば、売り場で扱う商品を選択する専門職(バイヤー)として活躍することも可能だ。さらに、大学で保育士の国家資格、幼稚園教諭の免許状の取得しておくことで、保育所や託児所などの保育施設、学校関連など、活躍の場は大きく広がる。
学問へのアプローチ
家政系統の「児童学」あるいは「家政学」が代表的な進路だ。「児童学」では、子どもの身体と精神の発達過程を実習や実験を交えて理解したうえで、乳幼児との接し方やしつけの技術を身につける。ベビー用品を効果的に活用した乳幼児の健康管理の方法についても学べる。
また「家政学」では、家庭で暮らす生活者の立場から、ベビー用品の使いやすさや安全性について分析したり、消費者の視点で新商品の開発を提案するといった研究も行える。そのほか、ベビー服や子供服について専門的に研究するには「被服学」を選ぶという選択肢もある。衣服のデザインや製作技術をはじめ、商品としての衣料品の企画、さらに衣料品の流通や販売技術まで幅広く学べる。