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どんな分野?
インターネットとパソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末を活用し、教師と生徒が離れた場所にいても指導を受けられるオンライン学習。1人ひとりの学生が教師と対峙し、音声や動画によるリアルタイムの質疑応答も可能。テストの出題・解答と採点、課題の提出は、メールやチャットでやりとりできるなど双方向の教育を簡単な装置で実現できる。
最近は、すべての授業を在宅で受講できる通信制の"オンライン学習塾(予備校)"も登場。授業料が格安で、好きな時間に学べるメリットが人気を集めている。また、塾や予備校が衛星放送を通じて行うオンライン(サテライト)授業もあり、全国の系列校にいる生徒を相手に一斉授業を展開している。
活躍の舞台
この分野では、教育系の幅広い仕事で活躍のチャンスがある。代表的なのが、民間の教育機関だ。子ども向けの学習塾や大学受験予備校のほか、資格試験対策、語学学校が挙げられる。近年業績を伸ばしている、オンラインで学習塾や予備校の事業を展開するインターネットサービス会社に勤務して、教育コンテンツの開発、サービスの整備や管理運営といった業務を担う道も考えられる。
ほかに、情報技術関連の企業でICT(情報技術)を応用した学習システムを開発する仕事もある。教科書や教材制作の会社で、オンライン学習で利用する教材や学習アプリといった教育コンテンツを開発するという選択肢もある。教育学の知識に加え、ICT系の技術を身につけておくことが強みとなる。
学問へのアプローチ
オンライン学習に関連する学問分野としては、教育系統「教育学」「教員養成」、そして工学系統「電気通信工学」の2つの方向性がある。「教育学」では、子どもの学習能力や発達の過程を理解したうえで、オンラインの特徴を生かした教育システムの開発、カリキュラム作成について研究する。「教員養成」は学校現場で役立つ教育技法を養う学問で、教室でオンライン教育を効果的に活用する方法について実践的に学べる。
教育分野におけるICT(情報通信)技術に着目するなら「電気通信工学」という選択肢もある。オンライン学習を実現するためのネットワークやデータベースの構築法のほか、教育コンテンツを開発するためのソフトウェア技法も学べる。