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どんな分野?

 すぐにキレる大人、インターネットでしか他人と関われないこども、さらには親子間での殺傷事件など現代社会における事件は、その原因にコミュニケーション能力の低下が指摘されている。
 人間関係の希薄化や少子高齢化、ネットや携帯電話といった新しい情報伝達ツールの普及など、変容するコミュニケーション環境の中で、人々は何をどう感じ、考え、また行動するのか。現代社会が直面するコミュニケーションの問題を解き明かす手法として、人の心と社会の関係を科学的な観点から読み解いていく「社会心理学」的アプローチがクローズアップされている。これからの社会はどうあるべきか、「社会心理学」の専門家の意見や提言が求められる機会はますます増えていくだろう。

活躍の舞台

 「社会心理学」は「心理学」の一分野で、主として人と人との相互作用、社会の中での人の「心理」と「行動」について研究する学問領域だ。社会的状況の中での人間心理や行動、また人間関係や社会現象の中にどのような心理を見出すことができるかなどを科学的な方法で研究する。
 具体的な研究領域としては、個人・組織といったさまざまな社会的状況下での個人や集団の心理や行動、歴史や宗教・文化、都市といった文化的・歴史的に規定された人間行動など、研究テーマは多岐にわたる。最近ではマスメディア研究なども盛んだ。
 また「社会心理学」は、「社会学」はもちろん「宗教学」「哲学」、さらに「政治学」「経済学」といった隣接分野を幅広く学ぶことでさらに理解が深まる学問であり、多方面から研究アプローチが行われている。

学問へのアプローチ

 一口に「こころの問題」といっても個人の問題として解決できるものはほとんどなく、家族や友人関係、学校や職場などの組織や社会といったさまざまなコミュニケーション的要素がからみ影響し合っている。このため、問題解決に向けての社会心理学をふまえた社会構造的なアプローチは急務といえよう。専門性を活かしてカウンセリングにあたる臨床心理士の活躍の場も、医療機関や学校ばかりでなく、企業や司法・警察、福祉の現場などに広がりをみせている。
 こうした活躍のほかに、企業の商品開発など企画・開発分野やマスコミ・情報産業でも社会心理学を活用したアプローチが行われるようになっており、一般企業でも専門性を活かした仕事が増えつつある。

このキーワードについて学べる学問分野

哲学・心理学

人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学

人間科学

人間の心と身体のメカニズムをトータルに捉え、多面的な側面や要素をを備えた人間そのものに深く切り込む学問。人間だけが獲得した、動物とは一線を画した能力や要素の秘密を探る

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

社会科学系学際

資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード

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