テーマ コミュニケーションとメディア リテラシー
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どんな分野?
リテラシーとは英語で「読み書き能力」のこと。もともとは文字や計算などの社会で生きるために必要な基礎学力を意味している。
現代社会においては、外国語と情報メディアの「読み書き(=活用)」能力がこれに相当する。語学リテラシーとメディアリテラシー、具体的には外国語や情報を自由に操れることが、現代を生きる私たちにとって必須の基本能力といえる。
情報や知識は、ただの寄せ集めでは役に立たず、自らの頭脳に整理して蓄え、能力として自由に使いこなせることに意義がある。また、他の人とのコミュニケーションで新たな情報をインプットし、さらに自分の能力を高めていくことが21世紀の社会を生き抜いていくうえで不可欠となっている。
活躍の舞台
大学では今、外国語やコンピュータをツール(道具)として使いこなすための「リテラシー教育」に力を入れている。特に英語の資料(論文・記事)を読みこなせること、コンピュータを使って情報を検索・選別し、蓄積して活用することは専攻する学問ジャンルを問わず不可欠の能力であり、大学では基礎課程の段階で「英語」や「情報リテラシー」を必須科目としているケースが多い。
さらに、もう一段高いレベルのリテラシーを身につけたい人は、専攻ジャンルで外国語系またはコンピュータ(情報)系を選ぶとよい。外国語系では、聞く・話す・述べる・説得するなど、国際的な会話力を重視した「(外国語)コミュニケーション学」というユニークな分野もある。
学問へのアプローチ
リテラシーの大切さが社会で認識される潮流から、学校現場では実践的な語学教育やパソコンによる情報活用教育が導入されている。
この分野で高度なリテラシーを修得した人材は、学校をはじめさまざまな人材育成の現場で活躍できる。学校教員をめざすには専門分野に加えて教職課程を履修し「教育職員免許状」を取得する必要がある。ほかには、語学やコンピュータのスクール、社員教育の場で語学・パソコンのリテラシーを伝授する講師やインストラクターという職種がある。
もちろん、リテラシーを企業社会の中で活用する道もある。環境の変化を正確に把握しながら、周囲の状況に流されることなく、自分の頭で判断し決定することが重要だ。
このキーワードについて学べる学問分野
電気通信工学
電気や磁気の性質を応用し、生活や社会を快適にする、電気のエネルギー利用技術や情報通信などのエレクトロニクス技術を生み出す学問分野。機械としての表現されることも重要課題
文学・語学
“言語動物”である人間が、文字と言葉によって芸術や作品を生み生活を愉しみながら、考える力・洞察力・観賞力・コミュニケーション力を培養する古くて新しい「教養」ジャンル
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る
文化学
世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ