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どんな分野?
テレビやインターネットでは「○○ランキング」「○○ベスト10」など、商品やサービスに順位を付けるランキング型の情報が発信されている。ネット上には、利用者の立場からの口コミ情報が掲載されたランキングサイトや、閲覧者が多いウェブサイトを紹介する「アクセスランキング」もあり、客観的な目でよい商品、サービスを選びたいという消費者の支持を集めている。
ランキングにより売り上げが左右されるという厳しい側面もあるが、口コミによる宣伝広告効果も期待されるため、積極的に参加する業者が増えている。消費者にとっても、人気商品の傾向の把握や最新情報の入手にはとても便利だが、信頼性・妥当性にはばらつきがあり、見きわめるためのリテラシーが必要となる。
活躍の舞台
この分野を学んだ人の進路は、ソーシャルメディアやネットサービスを運営する企業が代表的。ランキング情報をはじめウェブサイトによるサービスを創出する企画部門、ウェブサイトを管理・保守するエンジニア、ソーシャルメディアを活用した広告やイベントを企業に提案する営業職、アクセスデータをもとにサイト利用者のニーズを分析するマーケティングといった職種で専門性を発揮できる。
一般企業への就職の道も広がっている。たとえば、メーカーや小売業などのマーケティング、広報、販売・営業といった部署では、この分野で学んだ知識や技術を生かせる。さらに、ニュースサイトをはじめインターネット上のメディアで記者として記事を作成する仕事も選択肢となるだろう。
学問へのアプローチ
情報メディアを研究テーマとする社会科学系統「社会学」が代表的な学問。メディアの種類と歴史的変遷を理解し、近年急速に発達を遂げたネットメディアの特徴を分析。ランキングサイト、ニュースサイトやネット広告など、インターネットによる情報発信の実態と社会的な影響についても考える。
広告宣伝やマーケティングについて研究する「商学」も関連が深い。大学では、流通、会計、金融といった商業の基本的なしくみを理解したうえで、インターネットによる効果的なマーケティング、宣伝の手法を学ぶ。ネットショップによるビジネスについても実践的に学べる。そのほか、理学系統「数学」では、あらゆるデータを収集して序列化する情報処理の手法を学べる。