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どんな分野?
アフィリエイトとは、インターネットを利用した広告業の一形態で「成功報酬型広告」とも呼ばれる。自分のWebサイトに企業の商品やサービスの広告を掲載し、このサイトを介して商品が購入された場合に企業から報酬を得るしくみ。独自のドメインを取得して、ネット上のサーバーにサイトを構築し、記事や広告を掲載するのが一般的なやり方だ。限られた資金でも開始できるため、個人のブログにも広がる。
マーケティングや販売の専門知識を背景に商品情報や市場の動向を分析し、本格的なネットビジネスとして起業する人も増えている。また多くの企業では、Webサイトの情報発信力を利用した広告展開に力を入れている。
活躍の舞台
この分野には、アフィリエイトの業務を代行するASP(Application Service Provider)と呼ばれるネットサービス業の仕事がある。アフィリエイター(サイト運営者)と広告主(企業)を仲介する役割で、企業から商品やサービスの情報を集めてアフィリエイターに提供し、広告料を受け取るビジネスだ。
そのほか、顧客企業にWebサイトやネットワークシステムの構築サービスを代行する会社、個人向けにチャットやゲームなどのソーシャルメディア、ネットショッピングやポータルサイトを運営する会社など、インターネット・Web関連の幅広い業種に活躍のチャンスがある。能力と努力次第では、人気のWebサイトを立ち上げて、自らアフィリエイトで起業するという選択肢もある。
学問へのアプローチ
この分野を大学で学びたい人の代表的な進路は、社会科学系統「商学」。宣伝・広告業界のビジネスを基礎から学べる学問分野で、ネットビジネスのしくみを理解し、バナー、動画、リスティングなどインターネット広告の種類とメリット、アフィリエイト型広告で利益を上げる方法などを、現場に即して実践的に学べる。
「経営学」では、独立起業、会社運営の安定化といった経営の視点から、アフィリエイトにアプローチする。「社会学」は、情報化、大衆化、グローバル化など、現代社会で起きている社会的な変化を捉える学問。アフィリエイトによるお金の流れ、人と人、人と企業とのつながりを分析し、新しい広告のスタイルが世の中に及ぼす影響を、社会の視点から考える。