テーマ コミュニケーションとメディア インフルエンサー
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どんな分野?
インフルエンサー(Influencer)とは、影響を与える人の意味。広告・販売業界では、Webサイトやブログといったメディア上で発信した情報が世間の反響を呼びやすい人を指す。人気芸能人やスポーツ選手、カリスマ経営者、多くのフォロワー(読者)をもつ一般のブログ主などがいる。
これらのブログには、共通の趣味や関心をもつ人が集まるため、商品のターゲットを絞りやすい。また「使ってみてよかった」という個人の実体験に基づいた情報は見た人が共感しやすく、商品への好感度が高くなる傾向がある。さらに、ネット上で素早く拡散される。そこで、自社発の商品情報とは異なる新しい消費者へのアピール方法として、多くの企業がその宣伝効果に注目している。
活躍の舞台
Webサイトやブログは、従来のマスコミに並ぶ大きな宣伝媒体に成長しており、各企業ではインターネット広告に力を入れている。なかでも、インフルエンサーマーケティングは、個人の発信力に着目した新しいタイプの広告として採用する企業が増えている。
この分野を大学で専攻した人は、一般企業に就職し、商品やサービスを広く周知するためのマーケティング、新しい商品の企画開発、宣伝・広告といった部門で専門性を発揮できる。また、顧客から依頼を受けて、マーケティングや宣伝・広告を担当する広告代理店も選択肢となる。インフルエンサーをはじめとするマーケティングに必要な専門知識はもちろん、企業情報などのデータ分析力、プレゼンテーション能力を身につけることが大切だ。
学問へのアプローチ
この分野に最も関連が深い学問は、マーケティングを研究対象とする社会科学系統「商学」。商品が生産者やメーカーから消費者の手に届くまでの商業プロセスを検討し、流通業、小売業、通信販売業など、商品流通や販売に関わる企業の活動を研究する。大学では「マーケティング」を専攻することで、企業における商品の広告・宣伝の技法、インフルエンサーを用いたマーケティングについて実践的に学べる。
「社会学」では、ネットにおける人と人とのコミュニケーション、ネット上での情報伝達といった視点からインフルエンサーの役割を考える。広告に対する消費者の心理について考える「心理学」、さらに市場経済の視点からマーケティングを扱う「経済学」という選択肢もある。
このキーワードについて学べる学問分野
経済学
モノやサービスを交換するしくみ=「生産→流通→消費」の観点から、世の中の人々のより良い暮らしを探求する分野。数理的な要素が強いこと、国際的な視点が重要なことが二大特徴
哲学・心理学
人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る
商学
モノやサービスなどの「商品」を売り買いするためのしくみやルール(習慣)、それをより多く売るための仕掛けや方法を研究する。物流・会計・金融(手形・証券・保険)が三本柱