テーマ コミュニケーションとメディア ソーシャルメディア
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どんな分野?
インターネットを経由し、個人同士でテキストや写真、動画を送受信してコミュニケーションできるサービス。自由な意思で社会的なつながりを生み出す、新たなメディアのスタイルとして注目されています。テレビや新聞など既存のマスメディアが、送り手から受け手への一方通行なのに対して、ソーシャルメディアは双方向の送受信が可能で、誰でもいつでも伝達や交流に参加できるのが大きな特徴です。
個人の情報伝達の手段としてだけでなく、アプリを介して多数の人が参加するソーシャルゲーム、企業の広告や顧客とのコミュニケーションにも用いられています。また近年は、気象や地震のアラート情報、家族・知人の安否確認サービスなどにも、有効に活用されています。
活躍の舞台
インターネットに関わる職種として、ソーシャルメディアのサービスを展開する企業、ポータルサイトを運営する会社が代表的な就職先となります。たとえば、顧客企業に対し新たなソーシャルメディア活用法を提案するコンサルティングの仕事、自社のソーシャルメディアを管理・運用する仕事などがあります。特に、ICT(情報技術)に関する専門技術を習得することで、ソーシャルメディアの構築や管理を担当する技術職として、活躍の舞台が広がります。
一般企業でも、この分野の専門知識を生かせる職種があります。ソーシャルメディアを使って販促キャンペーンやマーケティングを行う仕事、営業や顧客サービスの仕事、企業に有益な人材を見つける人材開発や採用の部門などが挙げられます。
学問へのアプローチ
「文化学」では、人と人とのコミュニケーションの視点から、ソーシャルメディアにアプローチします。SNS、チャット、メールなど個人間の対話をはじめ、電子掲示板や電子会議などグループ間での情報共有や伝達、不特定多数によるゲームなど、ソーシャルメディアを使ったコミュニケーションの特徴と利用法、課題など総合的に研究します。
「社会学」では、マスメディアの歴史からソーシャルメディアへの進化の過程を理解し、新しいメディアによるコミュニケーションのあり方を考えます。ネットワーク構築やシステムの円滑な運営など、ソーシャルメディアを実現するICT技術を学ぶなら「電気通信工学」、ソーシャルメディアを展開するビジネスを研究するなら「経営学」がおすすめです。
このキーワードについて学べる学問分野
電気通信工学
電気や磁気の性質を応用し、生活や社会を快適にする、電気のエネルギー利用技術や情報通信などのエレクトロニクス技術を生み出す学問分野。機械としての表現されることも重要課題
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る
経営学
人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴
文化学
世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ