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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

スマートフォンが普及し、情報端末を1人1台もつ時代になりました。そんな中注目を集めているのが、ウェアラブル端末です。スマートフォンやパソコンのように携帯するのではなく、身につけたまま使える小型のコンピュータを指します。端末を装着するだけで身体の動きや健康状態、位置情報などを詳細にキャッチし、利用者が求める情報を提供します。
1日の血圧や消費カロリーを測定できる腕時計型、実際に見ている風景にインターネットからの配信情報を重ねるメガネ型などがあります。将来的には目に直接着けられるコンタクトレンズ型をはじめ、さらに小型のデバイスが実用化される可能性もあり、今後の発展が期待されています。

活躍の舞台

ハードウェアの設計・製造を手掛けるエンジニアから利便性を高めるOSやアプリケーションを開発するプログラマーまで、関連職種は多岐にわたります。その点はスマートフォンに共通するものがありますが、ウェアラブル端末の場合、さらなる軽量化、直感的な操作性、身体にフィットする形状の実現など、その存在が気にならない、日常生活に溶け込むユーザーインターフェース(UI)の開発が重要。人間工学に基づいたデザインや快適な操作性を実現できる優れたプロダクトデザイナーの存在が欠かせません。
ウェアラブル端末の機能で、特に近年注目されているのが健康の分野。スポーツ用品メーカーや健康医療機器メーカーも端末、アプリの開発に乗り出しています。

学問へのアプローチ

最新機器の開発に携わるなら、工学系の大学でハードウェアとソフトウェアの知識を広く身に付ける必要があるでしょう。「電気通信工学」には、半導体や電気・電子回路をはじめとするハードウェアを扱う「電子工学」、通信技術やデータの処理法などソフトウェアを扱う「情報通信工学」といった研究領域があります。
また、メカの新技術確立に挑む「機械工学」には、精巧な電子機器を研究する専攻「精密機械工学」があります。優れたUIの開発という視点では、「工芸学・工業デザイン」をチェック。機能性や操作性、美しさの視点から、扱いやすいデバイスのデザインにアプローチします。
ウェアラブル端末をはじめとする新技術が人間と社会に与える影響を考察する「社会学」「文化学」からの視点も、製品コンセプト開発に有効となるでしょう。

このキーワードについて学べる学問分野

電気通信工学

電気や磁気の性質を応用し、生活や社会を快適にする、電気のエネルギー利用技術や情報通信などのエレクトロニクス技術を生み出す学問分野。機械としての表現されることも重要課題

工芸・デザイン

製品の形や映像・絵・文字などを使った、人間の視覚に訴える表現芸術。美術の応用領域として、社会ニーズにそった「美」を創りだす分野。「機能性」「快適性」を希求するのが特質

機械工学

ものづくりを軸としてきた工学の核となる<機械>を研究する分野。その原理と創意工夫を土台に新しい「機械」を設計・開発する。技術やパーツを組み立てる「機械システム」が中心に

工芸学・工業デザイン

製品や印刷物、家や店舗、公園や道路などを対象に、人間の感性や感覚に訴える「美しさ」を創造するデザイン表現を追究する分野。機能性やコストと「美」の調和が求められるのが特質

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

文化学

世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ

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