ホームヘルパー
ホームヘルパーの特徴
利用者の自宅を訪問して生活全般をサポートする、在宅介護の中心的な担い手。訪問介護員とも呼ばれる。主に食事、入浴、排泄、車椅子などの移動を手伝う“身体介護”と、調理、洗濯、掃除などを代行する“家事援助”の2つの仕事がある。家族の介護疲れを軽減させることも、ホームヘルパーの重要な役割である。利用者の生活リズムに合わせてサービスを提供するため、介護の知識や技術はもちろん、昼夜兼行が可能な体力も欠かせない。また家族や本人のプライベートに踏み込んでいくので、細やかな配慮や、良好な関係を築くための辛抱強さなども求められる。資格を取った後はヘルパー派遣会社に就職をして働くのが一般的だが、通所型・入所型施設の介護職員になる例も多い。さらには経験を積んで介護福祉士やケアマネージャーへのステップアップを目指す人も増えている。
ホームヘルパーに関連する資格
ホームヘルパー(1級・2級・3級)。
自治体や学校、民間団体が実施している養成研修を受講することで取得できる。身体介護・家事援助ともに可能な2級が最も一般的。3年以上の経験を積めば「介護福祉士」の受験資格を得られる。また10年以上の経験で「ケアマネージャー」の受験が可能になる。
ホームヘルパーに興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
保健・衛生・医療技術学
医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る
看護学
医療現場や福祉施設、地域社会における看護と介護のプロフェッショナル領域。医師をサポートしつつ、病気の人や高齢者・障害者を、身近にあって心身両面からケアするための実践学問
社会科学系学際
資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード