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系統別学問内容リサーチ

社会科学系統

私たちの社会は、家族や学校、企業という小さな単位から国家や国際機関まで、たくさんの組織(集団)から構成されています。社会科学系統では、このような「社会」の姿を、さまざまな角度から研究します。

この系統の学問分野

教育・研修のめざすもの

「社会」に生起するあらゆる知恵や現象を体系的に探究

 社会科学は、私たちが暮らしている「社会」を研究する学問分野です。
 研究するのは、社会のルールと運営法、社会で営まれる生産・消費活動、社会をつくるいろいろな組織とそこで起きる現象など、社会のあらゆる「要素」が対象になります。このように、社会の成り立ちをさまざまな角度から検証することで、複雑な現代社会の実態を捉え、これからの社会の未来像を描き、私たちがそれに向けてどんな行動をすべきかを考えます。
 また、人間社会への深い理解を通して、人類が抱えるさまざまな問題に取り組むことも、社会科学の役割の一つです。たとえば日本には少子高齢化、生活格差の拡大、行政の非効率と不正、地方経済の低迷、世界的には環境破壊と資源の枯渇、民族紛争、貧困など、いくつもの問題が私たちの前に横たわっています。どれもすぐには解決できない難問ですが、具体的な政策や改革案を提示し、解決に向けて進むのが社会科学の使命です。

将来の進路・職業

専門知識や実務技術で実社会と直結し、有効な国家資格も豊富

 社会科学系統の学問では、いずれも実社会と密接につながる研究が行われており、実社会ですぐに役立つ専門知識や実務技術を学ぶことができます。たとえば、市場経済の原理、商業と流通のしくみ、企業の業務と経営、企業会計や財務計算を身につけることで、企業社会を支えるビジネスマンをめざすことができます。
 一方、社会における公的部門の役割を理解し、公共社会のルールと行政実務を修得することにより、公務員試験を受験し、国や地方自治体の公的機関で働く道もあります。また、企業活動における法律知識や専門実務を体系的に学ぶことで、法律家や公認会計士、税理士といった国家資格の必要な専門職に就くこともできます。さらに、企業業績の分析と評価法、企業情報を処理するためのデータベース構築、世界をつなぐ情報ネットワーク技術など、情報を有効に活用するための実践技術は、ITや情報系の仕事に就くために有利となります。