機械技術者
機械技術者の特徴
身近な家電製品から、医療機器、通信機器、ロボットなど、様々な機械製品を設計・製造・改良する機械工学のプロフェッショナル。機械工学はあらゆる産業の基盤となるため、景気の変動に関わらず、幅広い分野で活躍が可能だ。たとえば電力や鉄鋼業、食品業などでも、生産設備の設計・開発、購入機器の評価などに欠かせない人材となる。一方で、日々進化してゆく科学技術に対応できる柔軟さが求められる。専門分野だけでなく、経済性・安全性・環境保全などの広い視野を持つこと、電子・電気・医療など他の専門分野とのチームワーク能力なども必要とされる。機械技術者になるには、大学、短大、専門学校で機械工学科を学び、機械メーカーや研究所に就職して実務につくことが一般的である。
機械技術者に関連する資格
機械技術者になるための資格はないが、「機械設計技術者」は社会的評価が高く、資格取得を勧めたり、資格手当を給付する企業なども多くなっている。また、国家資格である「技術士」の機械部門に挑戦する技術者も多い。定められた実務経験を積み、試験を合格して登録することで認められる。他にも「エネルギー管理士」「ISO機械状態監視診断技術者(振動)」「計算力学技術者」などが注目を集めている。
機械技術者に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
工学系学際
新しい工学の視点から、人類が抱える重要課題や将来に大きな発展が期待される先端技術に挑むフロンティア領域。「資源工学」「地球環境工学」「先端工学」はその代表的な学際ジャンル
電気通信工学
電気や磁気の性質を応用し、生活や社会を快適にする、電気のエネルギー利用技術や情報通信などのエレクトロニクス技術を生み出す学問分野。機械としての表現されることも重要課題
土木建築工学
古今東西で蓄積された土木建設の技法を修得し、建築物から町づくり、インフラ、防災まで、私たちが快適に暮らせる生活環境についての総合的なプランニング術を研究する学問分野
機械工学
ものづくりを軸としてきた工学の核となる<機械>を研究する分野。その原理と創意工夫を土台に新しい「機械」を設計・開発する。技術やパーツを組み立てる「機械システム」が中心に