測量
測量の特徴
住宅、オフィスビル、マンションなどの建設や、道路、鉄道、橋梁施工などの土木工事、こういったすべての工事の前提になっているのが、施工現場での正確な測量だ。精密かつ高度な測量技術があるからこそ、設計図面を引くことができるといっても過言ではない。この土木・建設工事の礎となっている測量の仕事を行うのが測量士。GPS装置の開発や自動車のカーナビゲーションシステムなども正確な測量の技術があって成り立っている。測量に使用する水準器なども格段に進歩したが、それを使って測量するのは人であり、測量士へのニーズはさらに増えている。早期に開発されたオフィスビル街などが、周辺の土地とともに次々と再開発されていることも、測量士の仕事が増えている一因だ。
測量に関連する資格
測量士補、測量士、土地家屋調査士。
みなさんも少なからず目にするように、真夏の炎天下で、または冬の寒空に黙々と測量の機器を覗き込んでいる測量士達の仕事はほんとうにハードである。体力第一の仕事といわれるのもうなずける。ただ、就職や転職などに有利で、時代の流れによって大きく仕事が左右されない、常に一定のニーズがある安定した仕事であることは大きなメリットだ。大学や専門学校で、測量に関連する一定の教育や所定の単位を取得していれば、国土地理院への申請のみで測量士補の資格が得られる。また卒業後、測量士補として2年の実務を経ると、書類審査のみによって測量士の国家資格が取得できる進路もある。また測量の有資格者には土地家屋調査士の試験の一部が免除される。
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土木建築工学
古今東西で蓄積された土木建設の技法を修得し、建築物から町づくり、インフラ、防災まで、私たちが快適に暮らせる生活環境についての総合的なプランニング術を研究する学問分野