公認会計士
公認会計士の特徴
企業が決算時に作成する財務諸表に誤りがないかを、公平な立場から監査するのが公認会計士の仕事である。この業務は公認会計士の独占業務であり、有資格者以外は行うことができない。公認会計士になるには、国家試験に合格しなければならない。この試験は経理・会計の分野で最高峰と位置づけられている。受験資格に制限はないものの、筆記試験の負担が非常に重いため、合格するためには十分な準備が必要である。公認会計士は高収入を得られる職業として知られているが、立場上、職業倫理や誠実さが強く求められる。活躍するためには、高度で正確な専門知識に加え、最近はコンピュータの知識が不可欠である。
公認会計士に関連する資格
公認会計士。
試験は二段階に分かれている。まず短答式の試験が課され、財務会計論(簿記、財務諸表論)、管理会計論、監査論、企業法の4科目を受験する。合格者は次の段階へ進み、論文式試験を受験することができる。論文式試験は会計学をはじめとする4つの必修科目に加え、経営学、経済学、民法、統計学のなかから1科目を選択して受験する。この試験制度は2006年にスタートし、最初の合格率は14.9%であった。論文式試験の合格者は、実務経験を積むか実務修習を経た後に公認会計士登録が認められる。