弁理士
弁理士の特徴
特許、実用新案、意匠、商標などを登録したいとき、一連の手続きを代行するのが弁理士である。具体的には、まず依頼者から持ち込まれた発明やアイデア、物のデザインや商品につけられたマークなどの内容を検討する。次に依頼者を代行して適切な書類を作り、特許庁に出願する。審査を経て認められれば、登録手続きを代行する。工業所有権が侵害された場合には、弁理士が訴訟問題に関与することもある。この仕事する人は、法律知識に加え、工学、生命科学などの知識があることが望ましい。近年は海外への出願案件も増えているため、英語力があると活躍のフィールドが広がるだろう。弁理士になるには、国家試験に合格し、登録する必要がある。
弁理士に関連する資格
弁理士。
弁理士の国家試験は受験資格に制限がないので、誰でも自由に受験できる。短答式(5枝択一)、論文式、口述式の三段階に分かれており、論文、口述試験はそれぞれ前の段階に合格した受験者のみが受験できる。試験の内容をみると、理工系出身者と法学部出身者に有利な内容となっている。最初の短答式試験では、全員が特許法、実用新案法といった工業所有権に関する科目を受験しなければならない。次の論文試験では選択科目制が導入されているので、得意分野で勝負できる。口述試験では、再度、特許法など工業所有権に関する科目が問われる。合格率は7%前後の年が多い。
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電気通信工学
電気や磁気の性質を応用し、生活や社会を快適にする、電気のエネルギー利用技術や情報通信などのエレクトロニクス技術を生み出す学問分野。機械としての表現されることも重要課題
機械工学
ものづくりを軸としてきた工学の核となる<機械>を研究する分野。その原理と創意工夫を土台に新しい「機械」を設計・開発する。技術やパーツを組み立てる「機械システム」が中心に
法学
社会の公平さと我々の生活の安全を保つためのルールを学ぶジャンル。法律は、国としてのカタチを整える術、人々の行動の規範や手順のモデルでもあり、かつては万能視された時期も
生物学
生物の構造や営みに共通で見られる《法則性・普遍性》と、それがさまざまに分化して生みだす《多様性》を抽出。その神秘に満ちた<生命活動>を理論的に説明できる体系を打ち立てる