調理人・調理師
調理人・調理師の特徴
学校や病院など、集団施設での給食調理から、旅客機や船舶内での食事、街の食堂やレストラン、高級料亭、各国料理店まで、調理師の活躍の場は幅広い。日本料理では板前、西洋料理ではコック、シェフと呼ばれる。外食が日常的になったことによる消費者のライフスタイルの変化、テレビ・ラジオのメディアに料理人が登場する機会が飛躍的に増えたこと、カリスマシェフやパティシエ(製菓職人)と呼ばれる人たちへの脚光で、調理師・料理人全体へのイメージは年々変わってきている。また和食や日本独自の食材が健康的だと海外で評価されるにつれて、外国で活躍する調理人も増えている。
調理人・調理師に関連する資格
調理人は何よりも経験と腕がものをいう仕事である。
調理師試験に合格しても、まずはゼロからの気持ちで経験を積み上げていく必要がある。常に調理の技術と味覚を磨く向上心、食材、また新しい調理法を取り入れる探究心、そして何度も調理してみて自分がイメージする料理に近づけていく粘り強さも求められる。また調理師関連の資格としては、調理師法に基づき都道府県知事が行う調理師資格試験(試験科目は食文化概論、衛生法規、栄養学、食品学、公衆衛生学、食品衛生学、調理理論の七つ)、飲食店を開業する際に必要な食品衛生責任者、一定以上の規模を持つ給食施設で設置義務がある栄養士もしくは管理栄養士、船舶の食堂施設における船舶料理士免許がある。
調理人・調理師に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
栄養学
人間の健康と食物の関係を科学的に研究。とくに食物の栄養成分の研究をテーマとし、食事の「量」と「質」をコントロール。健康管理の実践手法を工夫する管理栄養士も養成する
食物学
日常生活の中での食べ物の調理や食生活の問題を総合的に研究する学問。家庭の視点から食べ物の調理と加工の技術を学び、《おいしさ》と《栄養》を追究。豊かな《食文化》を提案する