理容師
理容師の特徴
主に男性のヘアスタイルを「整える」のが理容師の仕事である。美容師と重なる部分が多く基本的には変わらないが、男性をターゲットにしているため「シャンプー」「ヘアカット」「パーマ」「顔剃り」が主な仕事内容にあたる。特に「顔剃り」は理容師だけの特権であり、欠かせないテクニックのひとつだが、最近では両者の境目が曖昧なのも事実。そのため理容業界は高齢化社会を視野にいれた人工植毛の技術や健康な髪をいたわる「ヘアカウンセラー」としての取り組みも進められている。お客のニーズにこたえる優れた技術とセンス、人当たりのよさや社交性が理容師には求められ、より多くの固定客をつかむことでたくさんの収入が得られる。おしゃれな美容室におされているイメージはあるが、低料金で親しみやすい理容室はまだまだ健在。将来的には髪の毛の健康を考える「ヘアカウンセラー」としての技術も進歩し、ますます需要は増えるだろう。
理容師に関連する資格
理容師は、厚生労働大臣の指定した養成施設(理容師専門学校)を卒業し、「国家試験」に合格しなければならない。試験は年2回実施され、学科試験と実技試験に合格することで、理容師として免許の登録ができる。免許取得後、3年以上の実務経験を積み、定められた講習を受けると「管理理容師」の資格が取れる。店舗の管理責任者となれるこの資格は、独立して開業するときに役立つのでとっておこう。
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美術
絵画、版画、彫刻など、色とカタチによるオリジナリティのある造形によって「美」を表現する分野。いずれも具体化された作品により、人に感動を与えられるセンスや創作表現法を学ぶ
保健・衛生・医療技術学
医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ
芸術系学際
美術、デザイン、音楽という3つの芸術ジャンルの枠を超えた研究領域。「枠を超えた」というよりは総合した要素も。芸術への深い造詣をもとに、新しい芸術文化の創造や普及に貢献する