1. 「逆引き大学辞典」トップ
  2. 保護者のための大学進学ガイド
  3. 子どもの受験が見えてくる入試の仕組みとスケジュール 国公立大学/私立大学の一般入試

子どもの受験が見えてくる入試の仕組みとスケジュール 国公立大学/私立大学の一般入試

受験期のお子さんをうまくサポートするためにも、入試の基本的な知識は必要です。受験生の保護者を対象にしたアンケートでも関心事の第2位に入試制度がランクインしました。「大学入学共通テスト利用入試」や「指定校推薦入試」など大学受験を経験した先輩保護者の5割以上が内容を「よく知っている」と答えた重要ワードを中心に、多様化する入試制度の要点とおおまかな入試のスケジュールをここで押さえておきましょう。

国公立大学の一般入試

大学入学共通テストと個別試験の2回で選抜

国公立大学の入試は、大学入学共通テストと各大学が行う個別試験の両試験の得点を基に合否が決まる仕組みになっています。2つの試験の配点の比率は大学や学部によって異なります。また大学によっては志願者が予告の基準を超えた場合に、大学入学共通テストの点数や内申書を基に1次選抜を行い、その合格者のみを個別試験の対象にする「2段階選抜」を行うところもあります。なお、個別試験ではほとんどの大学が1つの学部や学科の定員を「前期日程」と「後期日程」に分け、試験を2回行う「分離・分割方式」を採用。各日程で1校ずつ受験することができるようになっています。ただし、最近では後期日程を廃止する動きが広がってきているので注意が必要です。

POINT

保護者の世代に共通一次試験と呼ばれていたものが、2020年度入試まで実施されていたセンター試験(大学入試センター試験)にあたります。国公立大学の一次試験としてだけでなく、私立大学の入試にも使われています。2015年度入試から6教科31科目が実施され、マークシート方式の試験です。最近の国公立大学入試では5教科7科目以上を課す大学が増えています。科目・教科ごとの点数は決まっていますが、各大学や学部が特定の科目を高くしたり低くしたりする「傾斜配点」を行うこともあります。
2021年度入試より、「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」に名称が変更されました。

私立大学の一般入試

独自の入試方式で、バラエティーに富む

私立大学の入試は大学ごとに独自で行います。3教科3科目が主流ですが、2教科型や1教科型のほか、3教科を受験して得点の高い2教科の点数で合否を決める方式など、バラエティーに富んでいることが特徴です。下に、さまざまにある入試方式や制度の一部を紹介しました。このうち私立大学の入試では複数の入試方式・制度を導入しているところが多いので、合格のチャンスは拡大していると言えるでしょう。日程や入試科目などを確認し、お子さんに合った入試を利用しましょう。

大学入学共通テスト利用入試
近年、増えているのが大学入学共通テストを利用した入試。学科試験として共通テストを採用しプラスして小論文や面接を課すタイプ、共通テストに加えて大学独自の試験も課すタイプなどがありますが、大半が共通テストの得点だけで合否を決める方式です。この方式を利用すれば、共通テストを受験するだけでいくつもの大学に出願できるというメリットがあります。ただし定員枠が狭いことも多く、高倍率のこともあります。なお、共通テスト利用入試と一般入試は併願できる場合がほとんどです。
全学部統一入試
全学部の試験を同時に行い、受験科目の組み合わせ次第で同じ大学の複数学部を1回の試験で受験することができます。学部ごとの試験は別に行われるので、受験チャンスが増やせるシステムになっています。
特待生入試
成績が優秀な受験生に対して入学金や授業料などの学費を免除・減額したり、奨学金を支給したりする制度。試験の科目や内容は一般入試と同じで成績優秀者を特待生として採用する場合と、特待生を専用に選抜する場合があります。また総合型選抜や学校推薦型選抜として実施されることもあります。
学外試験会場入試
大学の所在地とは別の地域に試験会場を設けて実施する試験のこと。例えば札幌で東京の大学が受験できたり、大阪の大学を東京で受験できたりするなど、わざわざ大学まで足を運ぶ必要がないため、遠方の大学を志望している受験生にとっては嬉しい入試方式です。
試験日自由選択制入試
1つの学部・学科で複数の試験日を設け、受験生が都合の良い日を選んで受験できる制度。複数回の受験を認める大学もあるので、チャンスを広げられます。

子どもの受験が見えてくる入試の仕組みとスケジュール 総合型選抜と学校推薦型選抜

保護者のための大学進学ガイド

画面上部に戻る