海上保安官
海上保安官の特徴
海上保安官は、いわば海の警察官である。海上の秩序を守ったり、海難救助を行ったり、海上防災、環境保全などを行うために活動する。身分は海上保安庁に所属する国家公務員である。この仕事で活躍するためには、体力、精神力、協調性、判断力などが不可欠。あわせて航海、情報通信、機関などの技能や、法、国際関係などを含む専門知識が必要となる。海上保安官への道は3種類ある。まず海上保安大学校か海上保安学校の学生として採用されること。次に、国家1種試験を受験し、海上保安庁の採用内定を得ること。最後に、特定の資格や免許(船舶・航空機の操縦、無線など)を持っている人材を対象に行われる、特別の採用試験に合格することである。
海上保安官に関連する資格
国家公務員1種、海上保安大学校学生(採用試験)、海上保安学校学生(採用試験)。
国家1種試験では、筆記(教養・専門)、人物試験(面接)を経て合格者が決まる。海上保安庁に採用されたいなら、試験に合格することとは別に「官庁訪問」を行い、内定を得る必要がある。国家1種試験には多くの試験区分があるが、海上保安庁の採用者は理工1(一般工学系)、理工3(物理・地球科学系)の受験者が多い。海上保安大学校・海上保安学校の試験では、筆記、人物試験(面接)、身体検査、身体測定を経て合格者が決まる。保安学校の試験にはいくつかの専門区分があるので、卒業後に就きたい仕事を頭に置きながら、それに近い試験区分を選ぶとよい。
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機械工学
ものづくりを軸としてきた工学の核となる<機械>を研究する分野。その原理と創意工夫を土台に新しい「機械」を設計・開発する。技術やパーツを組み立てる「機械システム」が中心に
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船舶の安全な航行術と効率的な海運システムのために、それを支える機械やエネルギー機関、電気技術と物流を総合したユニークな研究ジャンル。商船による物資輸送を支える実践的学問
法学
社会の公平さと我々の生活の安全を保つためのルールを学ぶジャンル。法律は、国としてのカタチを整える術、人々の行動の規範や手順のモデルでもあり、かつては万能視された時期も
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