外交官
外交官の特徴
諸外国とのさまざまな外交業務を行う役職。外務省本省での仕事と、世界各国に置かれた在外公館(大使館、総領事館、領事館、政府代表部)での仕事に分けられる。外務省本省では外交政策の企画・立案や外交活動の他、核兵器や感染症、環境問題といった地球規模の課題にも取り組んでいる。在外公館では本省で立案された外交政策を実施するための交渉を各国政府と行い、その国での情報収集、広報文化活動、邦人保護などを担う。いずれの業務も積極的に諸外国の文化や政治・経済などを理解し、自国の立場をスムーズに主張するための高度な語学力を備えたコミュニケーション能力が必要とされる。外交官になるためには「国家公務員採用I種試験」「外務省専門職員採用試験」「国家公務員採用III種試験」のいずれかに合格しなければならない。どの試験で採用されたかによって、仕事内容や役割は異なってくる。
外交官に関連する資格
「国家公務員採用I種試験」「外務省専門職員採用試験」「国家公務員採用III種試験」(採用試験)。
国家公務員採用I種試験は基本的に大卒者(見込み含む)でなければ受験資格がないが、外務省専門職員採用試験は年齢制限のみで学歴は問わない。筆記試験や面接の他に、外務省専門職員採用試験には身体検査も含まれる。いずれも難関な試験であり、競争率が高い。国家公務員採用III種試験は高卒者が対象だが、地域が限られる場合もある。