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購買・資材・物流

購買・資材・物流の特徴

 製造業はもちろん、あらゆる企業は生産や販売・サービス業務を行うために、製品や資材・部品などを必要とする。これらの購入を担当するのが購買・資材部門であり、輸送を担当するのが物流部門である。物品の品質や価格・納期などの確認、取引に必要な各種契約書や書類の作成保管・発送、納入関連の指示、納品後の代金の支払い関連業務などを担当する。企業が大きくなり、部署や支社・取引先が多いほど調達や配送に従事する人員の処理スキルが求められる。近年は資材調達や物流の一連の仕事のシステム化・ネットワーク化が大きく進んでいるが、取引先の事情や事故などのシステム外のトラブルも起こるため、臨機応変さを備えた人材が重宝される。

購買・資材・物流 グラフ

購買・資材・物流に関連する資格

 資材・購買部門の実務担当者を対象としたコンサルタント資格に日本資材管理士協会が認定する「資材管理士」がある。
 取得することで、資材調達にまつわる法律知識や交渉能力の裏付けとなる。また、社団法人日本能率協会が認定する「調達プロフェッショナル認定者(CPP)」という資格制度が設けられている。外資系の企業で資材・購買を担当するならば「米国購買管理士(CPM)」という資格も。米国では購買・調達部門で管理職になるのに重視される資格であり、取得には購買管理の知識に3~5年の実務経験、そして語学力が要求される。物流部門の担当者は「物流技術管理士補」「物流技術管理士」の取得も視野に入れておくとよい。

購買・資材・物流に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう

経済学

モノやサービスを交換するしくみ=「生産→流通→消費」の観点から、世の中の人々のより良い暮らしを探求する分野。数理的な要素が強いこと、国際的な視点が重要なことが二大特徴

経営工学

工場や企業、地域社会において、品質と効率性の向上を図るための方策を多角的に研究し、それぞれの最大効果を引き出すシステムと運用法を追究する分野。産業や社会に役立てる実用学

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

商学

モノやサービスなどの「商品」を売り買いするためのしくみやルール(習慣)、それをより多く売るための仕掛けや方法を研究する。物流・会計・金融(手形・証券・保険)が三本柱

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