事務の分野の職業
企業や団体などの実務を担当する職種で、その代表が、民間企業で勤務する会社員です。会社だけでなく、一般の商店や病院、非営利団体などでも人事や総務、会計などを担当する職種があります。
貿易事務
海外との輸出入契約取引などに関する、事務的な処理を行う仕事。大企業であれば実際の取引を行うのは貿易担当で、契約書類の作成や法規関連のチェックを行う。
購買・資材・物流
あらゆる企業は生産や販売・サービス業務を行うために、製品や資材・部品などを必要とする。これらの購入を担当するのが購買・資材部門であり、輸送を担当するのが物流部門である。
医療事務
総合病院や歯科・眼科・耳鼻科などの医院で、保険請求事務と呼ばれる特殊事務を担当する。医療機関には必須の仕事で、ニーズは高い。数字に強く責任感のある人材が求められる。
特許事務
特許事務職は、弁理士の補助職として事務作業を担う仕事である。この職で求められる能力とは、まず文章作成能力と基本的なパソコンの操作能力である。
法律事務
社会には、法律をベースにした仕事がたくさんある。たとえば弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、不動産鑑定士などが挙げられる。
労務
社員の勤怠管理(出社状況、勤務時間の把握など)、給与・賞与の計算、労働組合との交渉、社会保険関係の手続などを担当するのが労務である。
財務・経理
会社の運営に必要な資金を、必要なときに低コストで調達するのが財務の役割である。資金調達は経営計画や投資計画といった、会社経営の根本的な部分とつながっている。
人事・総務
社員の入社から退職にいたるまで、会社生活のさまざまな場面でサポートをする。人事は採用、研修、教育、評価、異動、昇格・昇給などの実務を行うほか、人事制度の構築にも携わる。
秘書
会社の社長や重役など、組織のトップをバックアップする。要求される仕事のレベルも、「トップの片腕」というべきところから一般事務を処理できればOKというものまでさまざま。