歯科技工士
歯科技工士の特徴
人の歯の寿命は、乳歯が永久歯に生え変わってから、だいたい50~70年ほどといわれる。他の哺乳類の歯と違い、人間の永久歯は一度欠けたり失ったりするともう二度と再生しない。歯科技工士は歯科医療の技術職。大切な歯を失った患者にとってはなくてはならない存在だ。歯科医師・歯科衛生士との違いは「技工士は患者の口のなかを触ることは禁止されている」こと。患者から虫歯の詰め物やさし歯の部分補強型を取るのは歯科医師で、それから技工士に製作を依頼する。この仕事をする歯科技工士の総数は全国でおよそ35,000人といわれる。
歯科技工士に関連する資格
歯科技工士になるためには、歯科技工法による歯科技工士国家試験に合格しなければならない。
受験資格は、歯科技工士養成所指定規則と学校教育法に基づいた専門教育機関を卒業することである。ほんの少しの噛み合わせの違いも患者にとっては大きな違和感をもたらしてしまうため、技工士の仕事は100分の1ミリ単位の世界ともいわれている。コツコツと仕事のできる人、地道な作業にも責任を持って仕事をする人に向いている。また、技工士の製作するものにはすべて納期がある。与えられた仕事を期限まで必ず仕上げることが何より重視される。また、目立つ部分であるだけに、機能性に合わせた色や形へのセンスも要求される。
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歯学
歯および口の中の病気の原因を解明し、その診断や治療、歯列矯正や義歯の技術を総合的に研究する分野。「口腔」の健康は、身体や心の健康管理の基礎といわれ、総合医学的要素が拡大中