理学療法士
理学療法士の特徴
病気や事故などで身体機能に障害が生じ、日常生活が不自由になった人のリハビリテーションに携わる。具体的には、関節の動きや筋力の回復を目的とする 「運動療法」、温熱療法、電気療法などにより痛みや循環の改善を行う「物理療法」、座る・立つ・歩くなどの日常動作を練習する「日常生活活動訓練」などに加え、義手や義足・車椅子などの装具に関する訓練や、住宅改修、環境調整、在宅ケアなども行う。対象となる患者は高齢者から小児、プロスポーツ選手と幅広い。リハビリは効果が現れるまで時間がかかるため、患者や家族の精神的な支えとなり、援助していくことも必要だ。活動の場は医療機関だけでなく、社会福祉施設や保健所、在宅医療など、地域の身近な場所にも広がっている。
理学療法士に関連する資格
「理学療法士」。
理学療法学科など養成課程がある大学、短大、専門学校もしくは指定の養成施設で3年以上学び、卒業することで受験資格が得られる。試験は解剖学や生理学など7科目の一般問題と、4科目の実地問題。合格率は高く、養成施設の数や入学定員は増える傾向にある。
理学療法士に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
保健・衛生・医療技術学
医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ
医学
人間の身体のしくみや生命活動を、健康との関係で科学的に捉え、人間の病気やケガのメカニズムを解明。その治療法と予防法を総合的に研究する学問。研究の進歩が著しい最先端科学
看護学
医療現場や福祉施設、地域社会における看護と介護のプロフェッショナル領域。医師をサポートしつつ、病気の人や高齢者・障害者を、身近にあって心身両面からケアするための実践学問