医療・保健の分野の職業
医療現場では、医師、看護師のほか、医薬品の用法や副作用についてアドバイスをする薬剤師、患者のリハビリテーションを支援する理学療法士・作業療法士などがあります。
医師
医師の仕事は大きく二分野に分かれる。一つが疾病の予防、治療、リハビリなどを行う臨床医学の分野。もう一つが、研究を通じて病気の原因を追究する基礎医学の分野である。
歯科医師
虫歯や歯に関わる疾患の治療、保健指導などを行う。実際にはさまざまな働き方があり、一般開業医のほか、学校に勤務したり、保健所や行政機関で公衆衛生関係の仕事を担う人などがいる。
薬剤師
病院、薬局などで薬品の調剤、医療品の供給を行う仕事である。製薬会社や化粧品会社で薬品の開発研究に携わることもある。
歯科衛生士
歯科医師の指導のもとで虫歯・歯周病など歯や歯ぐきに関する疾患の予防指導と処置、歯科医師の治療補助を行う仕事。
歯科技工士
歯科での治療に使う「詰め物や被(かぶ)せ物、入れ歯、矯正装置」を製作・修理する。大切な歯を失った患者にとってはなくてはならない存在である。
MR(医薬情報担当者)
MRとはMEDICAL REPRESENTATIVEの略で、主に製薬会社に勤務し、医薬品の情報提供・情報収集を行う仕事である。
理学療法士
病気や事故などで身体機能に障害が生じ、日常生活が不自由になった人のリハビリテーションに携わる。医療機関だけでなく社会福祉施設や在宅医療など、活躍の場は広がっている。
助産師
妊産婦のよきアドバイザーであり、出産のスペシャリスト。分娩の介助や産後のケアだけでなく、保健指導や健康診断を通して妊婦の不安を軽減させ、安心・安全な出産へと導く。
柔道整復師・整体師
「接骨」「ほねつぎ」としてなじみが深いのが、柔道整復師だ。捻挫や打撲、脱臼、骨折などを、外科手術や投薬を用いずに手技だけで治療する。
臨床検査技師
微生物、血液学、生理学、病理学などの専門知識をもち、あらゆる検査からデータを検出するスペシャリスト。病院などの医療機関のほか、大学や製薬会社などの研究室、臨床検査センターなど活躍の場は広い。
看護師
疾病や外傷を持つ患者、妊娠・出産期の人たちや高齢者の病状や健康状態の変化を予測し、身体的苦痛を和らげ、生活をサポートする仕事である。
獣医師
家庭で飼っている犬や猫をはじめ、牛、馬、羊などの疾病の診察・治療をすることが主な仕事である。公衆衛生の指導や狂犬病防止のために予防接種や検査業務も行う。