教師・塾講師
教師・塾講師の特徴
教師は小・中・高等学校や盲学校などの教員、塾講師は学習塾や予備校の教員を指す。教師になるには教育職員免許状の取得が求められるが、塾講師には特に資格制度はない。最近では個別指導塾やフリースクールといった多種多様な教育形態が生まれ、教育に携わる人材の活躍の場が広がっている。学校教師においては学級活動や部活動の運営、保護者や地域社会との関わりも必要となる。教師・塾講師ともに、指導科目の研究や能力を引き出す授業の遂行はもちろんのこと、成長過程にある子どものメンタルサポートも重要な仕事である。進行する少子化社会のなかで、不登校やいじめが問題になっている今こそ、教育者の誠実な指導力に寄せられる期待は熱い。
教師・塾講師に関連する資格
教師になるには「教育職員免許状(専修・1種・2種がある)」を取得し、さらに各都道府県が行う採用試験に合格しなければならない。
「小学校教諭/中学校教諭/高等学校教諭」としてそれぞれ採用される。採用試験には年齢制限が設けられているケースが多いが、最近では民間から校長職を登用するなど状況は変化している。塾講師になるには特に資格制度はないが、各科目における教職免許の取得は採用の際に有効である。学校教師、塾講師ともに子どもの将来に関わる進路指導を行うため「キャリアカウンセラー」の資格取得も役立つ。メンタル面でのケアには「学校心理士」「心理カウンセラー」「教育カウンセラー」の資格取得を目指す人もいる。
教師・塾講師に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
体育学
運動能力の増強やスポーツ競技の技術向上のために、「運動」を総合的に研究する分野。各種のスポーツで運動理論と実技力を培い、健康で頑健な身体づくりのノウハウや技法を探求する
教育学
教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標
教員養成
教育への情熱や意欲をもとに、自らの教養・人格を向上させ、教える能力や対話のコミュニケーション能力などの専門スキルを研究・体得。教育のプロフェッショナルをめざす専門課程
児童学
家庭における「育児」に着目し、子どもの成長過程、親子・きょうだいの関係などを総合的に研究する。子どもの個性や感性をどう育むか、安心できる子育て環境の整備などがテーマ