幼稚園教諭の特徴

　2～3歳から小学校に入学するまでの幼児期の児童達が、さまざまな日常的活動（運動や遊び、音楽活動、絵画・工作制作）を通して創造性を養い、集団での行動（行事や遠足）によりマナーや社会生活に必要なルールを学ぶのが幼稚園。この国公立・私立幼稚園で子ども達を指導する幼稚園教諭は、子ども達と接することが好きな人には強い人気がある職業だ。この仕事に就くために必要になるのが幼稚園教諭免許で、取得後に実際に幼稚園で働くには、各教育委員会や私立幼稚園の採用試験を受けなければならない。少子化により幼稚園教諭自体の総数が減り、資格を取得したのちに正規の幼稚園の職員として採用されるのは、かなりの狭き門となっている。保育に関する知識と経験があるのはもちろん、児童を見守る温かくかつ厳しい視点も要求される。

幼稚園教諭に関連する資格

　幼稚園以外のベビーシッター、民間の一時保育施設、児童教育サービスの現場では有資格者が歓迎されており、活躍の場所は増えている。資格の内訳には、①短大・専門学校卒業時に取得できる2種免許状　②4年制大学卒業時に取得できる1種免許状　③大学院修士課程修了時に取得できる専修免許状、の3種類がある。免許状の種類によって職務に制限があるわけではないが、私立幼稚園で免許状の種類により多少給与に差が出る場合もある。また、2005年度からは幼稚園と保育所の連携を促進するために、保育士として一定の在職経験を持つ人が幼稚園教諭2種免許状を取得できるようになった。

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