大学教授・講師
大学教授・講師の特徴
大学、短期大学、大学院で学生の指導・育成にあたる仕事である。同時に研究者として自分の専門分野を究め、学問の進歩に貢献する。大学教員になりたいなら、大学院へ(原則として博士課程まで)進むのが一般的である。ある程度学業が進んだら、人の紹介、あるいは公募案件という形で就職先に巡りあえるかも知れない。しかし、大学院生の数に比して教員のポストは圧倒的に少ない。職に就けない人、非常勤の仕事で暮らしている人もたくさんいる。研究が好きであること、若いうちは多少生活が不安定でも我慢できること、自力で道を切り拓いていく力などが求められる。近年は、社会人として実務経験を持つ人が大学教員に就任する例もみられる。
大学教授・講師に関連する資格
博士号、修士号。博士号は大学院の博士課程、修士号は修士課程を終えることで取得できる。
大学教員を目指すなら博士号を持っていると有利だが、分野によっては修士号でも有効である。博士課程を終えるには、大学(学部)を卒業してから原則として5年間、修士課程を終えるには原則として2年間、大学院で学ぶ必要がある。
大学教授・講師に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
栄養学
人間の健康と食物の関係を科学的に研究。とくに食物の栄養成分の研究をテーマとし、食事の「量」と「質」をコントロール。健康管理の実践手法を工夫する管理栄養士も養成する
文学・語学
“言語動物”である人間が、文字と言葉によって芸術や作品を生み生活を愉しみながら、考える力・洞察力・観賞力・コミュニケーション力を培養する古くて新しい「教養」ジャンル
農学
穀物や野菜、果物などの農作物をつくる「農業」の技術を総合的に研究する分野。農業生産に品種改良などの新しい技術を導入し、収穫量の増加と作業の効率性の向上をめざす実践学問
数学
論理的思考によって、数・形・集合などの抽象的な概念の構造と原理(性質)を解明する理系の「哲学」。近代科学の土台となる基本的概念や定義、論理、推論の方法を研究する
機械工学
ものづくりを軸としてきた工学の核となる<機械>を研究する分野。その原理と創意工夫を土台に新しい「機械」を設計・開発する。技術やパーツを組み立てる「機械システム」が中心に
教育学
教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る