図書館司書
図書館司書の特徴
公立図書館、学校図書館、専門図書館などで、本の管理を行う専門職員。図書館資料の選択・購入、蔵書の分類、目録作成、利用者への貸出や情報提供などを主な業務とする。その他にも、図書館内イベントの企画や広報、近隣図書館とのネットワークの構築、巡回バスによる移動図書館の運営など、利便性の高いサービスを提供するために図書館司書が担う役割は多岐に渡る。地道な作業を正確にこなせる几帳面さや、広い年齢層の相談に答えられるコミュニケーション能力が要求される。また近年は電子図書館の開発や電子情報の発信なども普及しており、ITに関する知識も必要となってきた。採用が少なく狭き門となっているが、比較的容易に資格が取れるため、本が好きな人には魅力的な職種といえる。
図書館司書に関連する資格
「司書」。
大学・短大で専門科目を履修することで取得できる。大学を卒業した後でも、毎年実施される司書講習を受講すれば取得が可能。高卒ならば「司書補」の資格を取ってから3年以上の実務経験を積めば司書講習を受けることができる。また、公立図書館なら「公務員試験」、学校図書館なら「図書館司書教諭」の資格が必要となる。
図書館司書に興味がある人は、この分野の学問を調べてみよう
文学・語学
“言語動物”である人間が、文字と言葉によって芸術や作品を生み生活を愉しみながら、考える力・洞察力・観賞力・コミュニケーション力を培養する古くて新しい「教養」ジャンル
教養学
人間と文化に対する幅広い学識と高い能力を備えた“教養人”を育てることを目的とした、欧米型の学問ジャンル。「思考力」「判断力」「実践力」など人間としての総合力の向上をめざす
総合科学
教育が持つ“総合性”に着目し、教員以外の人材育成のために登場した新領域。人文・社会・自然科学を統合して、現代の社会的テーマの解決にチャレンジ。高い教養と学識の修得が目標
教育学
教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標