「指定校制推薦」は、私立大のみで行われている入試で、大学が指定した高校から人数を限って出願を受け付ける制度。大学は過去の入学者数や入学後の成績などをみて、高校を指定している。調査書が重視され、高校内での選考のハードルは高い。
もう1つの「公募制推薦」は、大学の指定する出願条件を満たしていれば、学校長の推薦は必要だがどの高校の生徒でも出願でき、多くの大学が実施。条件の「学習成績の状況」は、「3前後」からの場合もあり、それをクリアすることが条件になる。また、他大学との併願を認めているケースもあるというのが、私立大の公募制推薦の特徴だ。
さらに「公募制推薦」は、「一般公募推薦」と「特別推薦」に分かれる。前者は、出願資格が学業成績中心であり、後者はスポーツ・文化活動、取得資格などが主な選考基準になっている。
▶調査書の成績は、各大学が独自の方法で点数化して評価している
▶「特別活動の記録」は、高校生活の充実度、積極性の証になる
選考は「書類審査+小論文+面接」というケースが最も多い。
書類は調査書・推薦書・志望理由書などになるが、推薦書は学校長の推薦であり、これは自分の手に負えない。次は調査書になるが、3年1学期(あるいは3年前期)までの記録が記入される。
また調査書では、「学習の記録」「出欠の記録」「特別活動の記録」などの項目が、注視される。学習成績の状況は、5段階評価の数値を使用し、「評定の合計数÷評定数(科目数)」で計算される。応募資格に「3.0以上」と書いてあれば、それをクリアすることが条件になる。
「書類審査」での調査書は、「全体の学習成績の状況・学習成績概評」「出欠の記録」「健康の状況」「特別活動の記録」等といった項目が担任の先生によって記入され、学校長の承認を得て、推薦書とともに志望大学に提出される。
「学習成績概評」とは、全体の学習成績の状況をA~Eの5段階にして示したもの。全体の学習成績の状況は、大学の示した基準値より高い方がベターだ。
▶選考方法は書類審査+面接に小論文や学力検査、実技試験などが加えられる
▶3年1学期(前期)までが評価の対象になる。最後までベストを尽くす
高校3年間に学習した教科・科目の成績と、修得した単位数が記入される。
全体の評定平均値をA・B・C・D・Eの5段階に区分し記入される。
高校3年間の授業日数や出欠日数などが記入される。
教科ごとに、学習した科目の成績を加えて合計数を出し、その数を科目数で割った数値が記入される。
高校3年間のすべての教科・科目の成績を加えて合計数を出し、その数を、加算したすべての科目数で割った数値が記入される。
生徒会・クラブ活動・ホームルーム活動、学校行事など学習以外の活動歴が記入される。
※調査書の様式は、2020年度入試まで裏表の両面1枚となっていましたが、
この制限が撤廃され、多様な内容が記載できるようになりました。
※上記の画像は2020年度入試まで使用されていた書式です。