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テーマ 薬学・バイオ

発展目覚ましいジャンルで活躍する

 高校生のみなさんが社会人となり、さまざまなビジネスの第一線で活躍をしていると思われる2030年までに、「日本を世界一の創薬国にする」という目標を、政府は掲げました。  日本の医薬品は、品質・製造技術ともに世界トップクラスですが、国家間競争に対応していくため、政府は、新薬の開発やバイオ医薬品開発に向けた設備投資、人材への投資などを積極的に行っていく方針を打ち出したのです。  特にバイオ産業品の品質を確保するには、遺伝子組換え技術や細胞培養技術といった高い技術力が必要なため、諸外国においても国をあげて支援しています。

創薬のプロフェッショナルを育てる

 薬学部には、「薬学科(6年制)」と「薬科学科(4年制)」の2つの学科があります。薬学科では薬学の専門知識を持ったリーダー的な医療人をめざすのに対し、薬科学科では最先端の創薬、基礎薬学、環境科学などを学び、研究者となるための訓練を行います。薬剤師をめざす人は、薬学科に行った上で国家試験に合格する必要があります。  また、バイオテクノロジー(バイオロジー〈生物学〉とテクノロジー〈技術〉の合成語)においては、薬学以外の生物学や生物工学の分野でも学ぶことができます。この分野では「iPS細胞」「ES細胞」などに関する研究を行い、難病患者を救う手段を見つけることができるのも魅力です。

「薬学・バイオ」に関連するキーワード

製薬企業

新薬の研究開発者、医療情報担当者(MR)など最新の薬を生み出す現場で働く

調剤薬局

患者に積極的な服薬指導ができる薬のスペシャリスト・薬剤師として活躍する

チーム医療

医師・看護師・薬剤師らスペシャリストが連携して治療、薬の処方、リハビリを行う

遺伝子組み換え

食糧増産・環境対策・先進医療など、大きな可能性を秘める技術分野。課題は安全性

公衆衛生

感染症のメカニズムを突き止め、世界の国々と協力して迅速な予防体制を築く

ゲノム

生命の「設計図」を解明する学問領域が、デジタル技術との融合でゲノム科学へと発展

薬学

病院や薬局、製薬会社など医薬品を取り扱う仕事に欠かせない薬物を専門とする学問

化学メーカー

生物のパワーを有効活用し、高機能素材やバイオ燃料など次世代に向けた化学製品を開発

有機農業

バイオ技術を応用した効率的な農業栽培により、付加価値の高い農産物を栽培する

ドラッグストア

医薬品をはじめ健康と衛生に関わる幅広い商品を提供し、市民の健康を支える小売店

ジェネリック

安価に生産可能で医療のコスト削減に貢献する後発医薬品。一般への普及が課題

植物工場

バイオやロボット、人工光源や空調など最先端技術を利用して食糧の増産に取り組む

化粧品メーカー

肌に優しい素材を用い、バイオ技術を駆使して美容と健康に役立つ製品を生み出す

バイオマテリアル

人体の再生医療など高度な最新医療への応用も期待されるバイオ技術を駆使した新素材

漢方薬

西洋医学とは異なる東洋の伝統医学の体系に基づき、複数の生薬を用いて処方される医薬品

クローン

身体を形作る分子や細胞を取り出し、培養、増殖して生物のコピーを作成する研究

アレルギー

重症化すると命に危険を及ぼすこともあるため、根本的な治療法や新薬の開発が急がれる

抗菌・除菌

食器や衣類、家具、建材といった人の肌に触れる物や場所の衛生を保つための技術

品種改良

バイオ技術を使って作物や家畜の新しい品種をつくり、人間に役に立つ性質に改良する

バイオ創薬

生物の活動を利用した画期的な医薬品の開発。効果が高く、副作用が少ないのがメリット

機能性繊維

保温性、抗菌性、撥水性など、特殊な機能をもつ繊維。メーカー間の開発競争が活発化

免疫治療

手術、抗がん剤、放射線に次ぐ「第4」のがん治療法。副作用が少なく、画期的な効果に期待

アレルギー

身近だが時には命の危険もある病気。根治をめざす新たな治療法も登場

アグリビジネス

農作物の生産から加工、品種改良や流通・販売まで。農業を中核に展開する経済活動

バイオマス

動植物から生まれる、持続的に再生可能な「生きた資源」

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